和食を食べるときの基本的なマナー

日本人であれば、誰しも食べたことがある和食。

焼き魚や煮物、お吸い物や漬物、和え物などたくさんの種類があります。
当たり前ですが、日本人の口に合うような味付けで箸もすすみます。
でも、実際和食の食べ方をしっかり理解している人ってあんまりいないと思うんです。

突然取引先の方との会食に呼ばれた、恋人のご両親と会食をする、、、そんなとき、ふと「どうしたらいいんだろう!?」となってからでは遅いです!
それに、マナーが気になるあまりに、せっかくの食事も味わえない上に会話も弾まなかったら…そのようなことにならないようにこれを機に覚えておきましょう!

今回はたくさんの疑問がある中でも、「和食を食べる時の左手はどうすればいいの?」をリサーチしてみたいと思います。

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和食を食べる時の左手 上に出す?出さない?

よく子供の時に
「右手はお箸、左手はお茶碗」とか
「あなたの左手はないの?」「みっともないから左手を出しなさい」
と教育されてきました。

でも、この食事マナーは本当にどの食事でも通用するものなのでしょうか?

和食を食べるときはどんな時?

普段から自宅での食事で和食が出てくる事もあると思いますが、和食で会食というと、どちらかというと、「きちんとした会食」や「お堅い食事」の時に食べる事が多いイメージではないでしょうか?

最初に言ったような、取引先や上司、恋人のご両親など、目上の方が多いですよね。
そして、目上の方は自分が思っている以上に食事マナーに厳しかったりします。
目上の方というのは、いろいろな人を見てきているので、特に下品な食べ方は気になるようです。
例えばですが、「食事の食べ方が汚いと、あまりいいご家庭で教育を受けていないのかも」と思う人もいます。

もちろん必ずしもそうではないのですが、管理人自身も、素敵な異性が初めての食事で食べ方が汚いと幻滅したりします。。。これはお互いにいえることなので、それぞれに注意する必要がありますよね。

美味しく和食をいただき、気持ちよくごちそうさまが言えるように食事マナーはしっかりと学んでおく必要があります。

実は間違いかも?日ごろやってしまう和食を食べる時の動作

マナーとは作法ですが、何のためにあるのでしょうか。
それは、その動作を美しくおこなうために共通して作られたルールだと思います。

「マナー」を一つずつ覚えると頭の中がパニックになってしまうので、美しくあるためにはどうすればいいのか?を基準に考え、一連の流れにマナーを上乗せして覚えるとわかりやすいと思います。

では今回注目してみる「食事中の左手」という観点で気をつけなければいけない事は、実際どれくらいあるでしょうか。

食事の時の左手 国が違えばマナーも違う

ちょっと話が逸れてしまいますが、洋食のマナーのお話をご紹介します。

テーブルマナーと呼ばれる食事の時のマナーは、大きく分けると「アメリカ式」「大陸式」の二つがあります。

「アメリカ式」と呼ばれるマナーの例をあげると、ステーキを食べる時には最初に半分、または全てを一口サイズに切ってしまい、ナイフは置いてフォークを右手に持ち替えて食べます。
この時左手はテーブルの下にあります。

「大陸式」と呼ばれるマナーの場合、右手にナイフ、左手にフォークを持ちながらの食事なので左手はテーブルの上にあります。

英国のマナーを採用している日本では、洋食は「大陸式」のテーブルマナーが一般的です。

和食の時の左手 正しいマナーはどんなこと?

ここからは具体的に例をあげて和食の時の左手の使い方をご紹介していきます。

和食は「一汁三菜」が基本で汁物、ごはん、おかずの順番で食べすすめていくのが基本なので、今回はその流れに沿ってご紹介したいと思います。

突然ですが、和食を食べる時に一番最初に手に持つものはなんでしょうか?という質問に「お箸」と答えた方、実はもうそこからマナー違反になってしまっているんです・・・。

和食のマナー① まずはお椀から持つ

「え?お椀から持つの?」とびっくりしている方もいるでしょうが、和食ではまずはじめに
1 右手でお椀をもつ
2 左手でお椀の底を持つ
3 右手をお椀から離して箸の真ん中をもつ
4 左手の中指を浮かせ、箸を浮かせた指にかけ右手を右にスライドし、箸の下をくぐらせる
という順番があります。

このような所作は以外と知らない人が多いのでこの機会に覚えて、さりげなくできるようになりたいものですね。
改めてやってみようと思うと意外とコツがいるのでわかりやすい動画があったので参考にしてみてください。

和食のマナー② 器は左手で持っていい?

最初にお椀の汁物で箸先を湿らせて、次にごはんを食べたらいよいよおかずなのですが、お皿や器は全て左手で持っていいのでしょうか?

和食では大ぶりの器以外は持ってもよいという考えがあります。
大きさの目安としては15センチ以下の物と言われているので、お椀・お茶碗・小鉢・醤油皿などが当てはまりますね。

小さく持ち上げて食べられる小皿に関しては、持ち上げて食べます。
というのも、正式には食事はお膳に配され、口元と料理の距離があるためです。
これは注意しなくても自然とできると思うので続けていきましょう。
器は胸元ぐらいの高さに持ち上げると見た目も美しいです。

会食などで迷ったら「持つことに無理がある器は持たない」と覚えておくと良いかもしれません。
別の器を持つときには忘れてはいけないポイントがあります。
それは「箸は一旦箸置きに置いて、両手でつつむように持ち上げる」ということ。

和食のマナー③ 箸を持つ時にも左手は使う

一旦箸置きに置いた箸をもう一度持つ時にも左手をつかいます。
1 右手で箸の真ん中あたりを上からつまんで取り上げる
2 左手を下から添え、右手を右にスライドし、箸の下をくぐらせる

お椀を持った時と似ていますね。このやり方も覚えるようにしましょう。

和食のマナー④ 左手で手皿をするのは下品なの?

箸から口に運ぶまでの間に落としてしまわないよう、ついついやってしまいがちな左手での手皿。

丁寧な食べ方をしているつもりですが、これはマナー違反になります。
「マナー違反とは知らなかった」という方と、「マナー違反だとわかっていてもこぼしてしまいそうでついやってしまう」という方がいるかもしれません。
そんな時に便利なのが懐紙(かいし)です。
出典:風薫る。。。緑の風吹く季節が好き

手皿の代わりに懐紙を使うと一気にスマートな印象になります。
受け皿の他にも、口元についた汚れやコップについた口紅をふく、焼き魚の頭を懐紙で抑えながら骨を外す、種を出す時に口元を隠すなど食事中に大活躍する優れものなんです。

和雑貨のお店などで目にする事があってもどんな使い道があるのかわからなかったという方、これからはバッグにしのばせておいて、サッと取り出したらそれだけで女性らしさがアップしそうですね。

和食のマナー⑤ コップを持つとき

箸で食べながら左手でコップを持つのは問題外

次に飲み物を飲もうと左手でコップを持ったまま食事をするのは問題外です。
行儀が悪いですし、想像するだけでマナーがいいとは思えないと思います。

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こんな食べ物はどうやって食べるのか?

お呼ばれや会食などで食事をしていると「これ、どうやって食べたらいいの?」と思う瞬間があると思います。

そんな疑問を持ちやすい料理とその食べ方をご紹介します。

お刺身はどこから箸をつける?

お皿の上にお刺身が何種類か盛り付けられている場合は白身などの淡泊な味のものからいただきます。
いただく時には左側から食べるようにしましょう。

見た目が良くないのでワサビは醤油に溶かない方がいいという意見もありますが、ワサビ醤油の風味を楽しむこともできるので溶いていただいても構いません。
沿えてあるツマも食べても差し支えありません。

醤油皿は持っても構いませんし、懐紙を受け皿の代わりとして使っても良いでしょう。

焼き魚ってどうやって食べるの?

中骨に沿って箸を入れて、上半分を食べたら下半分と食べ進めていきます。
魚をひっくり返して食べるのはマナー違反になるので、左手で頭の部分を押さえて下半分の身と骨をはがします。
頭を押さえる時には懐紙があると手も汚れず見た目も良いので便利です。

焼き鳥はそのまま口に運んでOK?

焼き鳥や串揚げなど串に刺さっている料理の場合は、先の方から食べすすみ、最後の方は箸で串先まで移動させて食べます。
正式な場では器の上で箸で串から外して食べます。
箸で押さえ左手は串を回しながら抜くのがポイントです。

殻が付いている・骨がある肉はどう食べる?

枝豆やエビ・カニ・骨付の肉などは手でつかんで食べても問題ありません。

天ぷらなどの揚げ物

盛り付けを崩さないように手前から食べるのが順序と言われています。
塩でもてんつゆでも好みのものを使って構いませんし、大根おろしなどはつゆに溶いても問題ありません。
ただし、てんつゆをこぼすことのないように気を付けましょう。

大ぶりの具材は食べにくいので懐紙を使って口元をかくし、3口ほどにわけて食べると食べやすいです。
食べかけをお皿に戻すのはやめましょう。

大皿料理はどうやって取ったらいいのか?

大皿料理にれんげやスプーンなどがついていない場合、自分の箸を反対に持ち替えて料理を取る方がいますが、これはマナー違反にあたります。
「じか箸で失礼します」と一声かけるか、お店であれば取り箸をお願いするなどしましょう。

他にも気を付けたいこんなマナー

気を付けたい「嫌い箸」

食事中、何気なくやってしまっている仕草がマナー違反の事もあります。
一緒に食事をしている相手に不快な思いをさせてしまう箸のしぐさを「嫌い箸」と呼びます。
  • 箸についた物を口でなめる(ねぶり箸)
  • 箸から箸へ食べ物を渡す(箸わたし)
  • 箸をにぎってもつ(にぎり箸)
  • どれから食べようか迷いながら箸をうごかしてしまう(迷い箸)
  • 一旦取った食べ物を口にせずに戻す(そら箸)
  • 箸を刺して食べる(刺し箸)
  • 箸で人を指さす(指し箸)
  • お皿の上で二人同時に料理をはさむ(二人箸)
これはほんの一例で箸のマナーはまだまだたくさんあります。

中にはつい、うっかりやってしまいそうな物もあるので気を付けましょう。

おしぼりの使い方

おしぼりは食事の前に手を拭くためのものであり、顔や、口元、テーブルを拭くために用意されたものではないので注意しましょう。
口元についた汚れを拭く時には懐紙を使います。

使う時にはひざの上でひろげ、手を拭いたら畳んでおしぼり台にもどします。
料理と一緒におしぼりが運ばれてきたら「手を使っても良い」という意味です。

食べ終わったらお椀どうするのか

いただく時に外したお椀のフタは、右側にあるお椀の場合は右に、左側の場合は左側にフタをひっくり返すようにして置いておきます。
和食器は繊細なので、重ねたり引きずったりする事のないよう注意しましょう。

食べ終わったら汁椀はフタを元のとおりに重ねて、ごはんのお椀がフタを逆にしておきます。

遠くにある物を取る時の注意

和食を頂く時のマナーの一つに「料理上の空間をさまたげない」というものがあります。

お醤油を取る時などに注意したいのですが、右側に置いてあるものを取る時に左手で取るというように、お膳の上を手で仰ぐような行為はマナー違反と言われています。
「袖越し」と言われるこのような動きは、袖口が料理に触れてしまうかもしれないので注意が必要です。

料理は一口大にして口に運ぶ

大きな口を開けて食べるというのは行儀が良いとは言えません。
出された料理が大きいと感じたら箸を使い一口大の大きさに切るようにしましょう。
  • 里芋など箸でつかみにくい時には箸の手前側を刺して口に運ぶ
  • 寿司などは箸で切らない
  • どうしても箸で切れない場合は懐紙で口をかくす等、必ずしも箸で切るというわけでもありません。

背筋を伸ばして食事をする

テーブルやお膳から適度な距離を保ち、猫背にならないように意識しましょう。
食事をする姿は礼儀につながります。
これは食事以外にも言えることですね。

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まとめ

マナーとは「行儀作法」の事を意味します。
行儀作法と言われるとなんだか堅苦しくて、とっつきにくいような印象を受けてしまいますが、食事に関して言えば「食材を作ってくれた人」「料理を作ってくれた人」、「運んでくれた人」、「一緒に食事をする人」が不快な思いをしないように心配りができる事のような気がします。

和食を食べる時だけでなく、普段からこうしたマナーを意識する習慣を持つことでスマートなふるまいができる大人に近づけるのかもしれません。
出された料理はきれいに食べる、お醤油を取る時のしぐさに気を付ける、左手もおろそかにしない、これらのマナーは自分のためというよりは食事の時間を楽しむために、相手を思いやるという気持ちと食事ができる事の感謝の心から生まれたのかもしれませんね。

日頃家族で食事をする時は何も考えず楽しみながら食事をするのもいいですが、歳を重ねるにつれいろんな場で食事する事も増えると思います。
人間は、うっかり日ごろのしぐさが出てしまうものです。
ある日突然身につくものではありませんので、日ごろからきちんと意識しておいた方がいいですね。


 

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