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ねぶた祭りとは
青森ねぶた祭は見たことがなくても名前はご存知かと思います。
とくに、初めて行かれる方は何日目を見たらいいのかよくわからないですよね。そこで、管理人がおすすめの観覧日や、観覧席について、お伝えしていきたいと思います。
もちろん、2017年の開催日程などもお伝えしていきますよ。
ねぶた祭りの起源と歴史
ねぶた祭りの起源は全国にある七夕祭りが変化したものと考えられていますが、以前は征夷大将軍・坂上田村麻呂が陸奥国(現在の青森、岩手、宮城、福島県など)の蝦夷征討の戦場で大燈籠・笛・太鼓を使って敵をおびき寄せたことに由来すると言われていました。
また七夕祭りと共に眠り流しの行事が変化したものとの説もありますが、眠り流しの行事を起源の一つとする説には反論もあるようで起源に関しては諸説あります。ですが現在では、同じ青森県の浅虫ねぶたが発祥とされています。
歴史的には享保年間(1716~1736年)あたりから行われていると記録がありますが定かではありません。
記録が比較的はっきりしているのは江戸時代後期からで、この頃大型の人形(ひとがた)や担ぎねぶたが登場します。
明治になると「喧嘩のようで野蛮」との理由で禁止されたり、戦時中も自粛・縮小などの紆余曲折を経て、現在のように誰でも楽しめる盛大なお祭りに変化していったのです。
ねぶた祭りの特徴
東北地方のお祭りで屈指の規模を誇るねぶた祭りは大型ねぶた、子どもねぶた、町内会が中心となる地域ねぶたの3種類があります。
大型ねぶたは開催期間中毎日運行され8月4~6日の3日間は夜の運行もあります。子どもねぶたは8月2日~3日の2日間だけとなります。
また、見るだけではなくて参加して楽しめるのもねぶたの大きな特徴です。
これらのねぶたが青森の中心街約3.1kmを運行する様は実に壮大で最終日の8月7日は青森港での会場運行及び青森花火大会も楽しめます。
昼も夜もそして海も花火も楽しめるというお祭りはそうあるものではありませんね。
ねぶた or ねぷた?どっちが正しいのか
「ねぶた」に対して「ねぷた」というお祭りを聞いたことがあると思います。
「ねぷた」は青森県弘前市で開催されます。
よく言われる勘違いとして、ねぶたは「人形(ひとがた)」でねぷたは「扇形」である、というものがありますがそうではありません。ねぷたにも「人形」はあります。
違いに関しては他にも多くの事が語られていますが、結論は「基本は同じであり、それぞれの地域での訛りの違いから呼称が変わった。」だけのものなのです。
もちろん同じ県内でも場所が違えば地域色や時代とともに変化したものが多く盛り込まれ、鯵ヶ沢ねぷた、浅虫ねぶた、市浦ねぶた(五所川原市)など多くのねぶた、ねぷたがあります。
青森ねぶた祭は日本で2位の規模
東北を、そして日本を代表する大規模なお祭りですので観客数はとても気になりますね。
2016年度の日本のお祭りランキングを調べてみると、青森ねぶた祭はなんと2位! 2,760,000人という人数です。(前年と同位)
弘前ねぷた祭りも10位で1,680,000という驚きの人数でいずれも知名度の高さ=観客動員数になっていると思います。
ちなみに1位は博多祇園山笠の3,000,000人、3位はさっぽろ雪まつりの2,609,000人です。
多くの人が見に行くということはそれだけ期待できるお祭りと言えるのではないでしょうか?
2017年の開催要項
ねぶた祭りは夏休み真っただ中に行われますので開催時期や会場などをしっかりチェックしておきましょう。
スケジュール
ねぶた祭りは毎年必ず8月2日~7日に開催されます。
現在の多くのお祭りが土日や祝日を考慮したものとなっていますが、ねぶた祭りは曜日に関係なく必ず2~7日に行われるのです。
なお8月1日には前夜祭も行われ、近隣の浅虫温泉では花火大会も行われますので、実質的には1日からお祭り開始ですね(笑)
2017年のスケジュール概要をお知らせしましょう。
期日 | 時間 | イベント内容 |
8月1日 | 18:00~21:00頃 | 前夜祭(青い海公園特設ステージ) |
19:00~20:40頃 | 浅虫温泉花火大会 ※浅虫温泉は青森市中心街から北東に約15kmの位置にあり、JRやバスなどでも便利な場所です。 | |
8月2~3日 | 19:10~21:00 | 子どもねぶた、大型ねぶたの運行 |
8月4日~6日 | 19:10~21:00 | 大型ねぶたの運行、ねぶた大賞を始め各賞の発表 |
8月7日 | 13:00~15:00 | 大型ねぶたの運行 |
19:15~21:00頃 | 青森港にて青森花火大会及びねぶた海上運行 フィナーレ |
会場
会場の殆どは青森市中心街に設定されていますのでお祭りの規模に反して移動距離は少なくて済みます。
しかし観客動員数は全国2位の規模ですから事前によく調べておきましょう。
前夜祭及び海上ねぶたと青森花火大会は青森港目の前の青い海公園で行われます。
青森駅前からわずか800mで徒歩10分の距離です。
各ねぶたの運行は青森県庁~アスパム通り~新町通り~ホテル青森前~平和公園通り~国道4号線~青森県庁と回る全長約3.1kmのルートで時計回り(東方向)に運行されます。
とにかく青森市の中心地、周辺はビルなどが多い都心ですので便利である反面見学場所の確保が問題となるかもしれません。不安な方は有料観覧席をご利用されると良いと思います。
観覧席はねぶた運行コースに沿って多数設置されます。
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見どころ
ダイナミックなねぶたの運行は通り過ぎるのを見ているだけでワクワクしてしまいますが、「ここはチェックしたい!」というポイントを確認してみましょう。
ねぶた祭りが初めての人は
ねぶた祭りは前夜祭を入れると7日間ありますので前夜祭からフィナーレまですべて見れるのがベストですが7日間というのは少々きついと思いますので初めての方はぜひ以下を押さえてください!
1泊2日ならば・・・
8月6日に1泊するのが良いです。
6日は通常の大型ねぶたの運行の他、ねぶた大賞や他の賞の発表があります。
ねぶたの運行も19:10スタートですので昼間は青森県の他の場所の観光、または東京や大阪、或いは九州方面からも余裕で移動時間にすることが出来ますので1日を有効に使うことが出来ます。
7日は13:00~15:00まで大型ねぶたの運行がありますので夜とは違った昼の姿を楽しめます。
どうしてもお時間のない方は昼のねぶたを見て帰路に着くことも出来ますが、もし夜までお時間がある若しくはもう1泊泊まることが出来る場合はぜひ夜の部を見てフィナーレを楽しんでほしいです。
19:15~21:00頃までは青森港(青い海公園付近)で海に浮かぶ海上ねぶたの幻想的な姿を見ることが出来ますし、同時に行われる11000発もの花火大会は一夏の思い出として子どもはもちろん大人も一生忘れられない情景になると思います。
2泊3日ならば・・・
1泊2日のところで説明した内容なのですが、6日~8日の2泊であれば7日のフィナーレは時間を気にせずに海上ねぶたと花火大会も楽しめますので、初めての方にはこれがイチオシのプランです。
またフィナーレは見れませんが、1日~3日または2日~4日の2泊もオススメです。
1日スタートであれば夜に前夜祭を見れますし、2、3日は子供ねぶたも見れるからです。もちろん大型ねぶたは両日運行されます。
短期間だと子供ねぶたとフィナーレのどちらを取るか非常に悩ましいですね。両方が理想なのですが。
必見イベントなど
ねぶたの運行を見るだけでお腹いっぱい、と言えるほどダイナミックなお祭りですが見て頂きたいイベントとして特に以下を推したいと思います。
●前夜祭
1日の18時から青い海公園の「ねぶたラッセランド」で行われます。何とこの会場では明かりが灯った全ての大型ねぶたを見ることが出来ます。
青森市中心街の運行ルートでは場所や時間帯によってはすべてのねぶたは見ることが出来ませんので前夜祭での展示は必見です。
またミスねぶた、ミスター跳人(ハネト)、ねぶた師の紹介やねぶた囃子演奏や囃子持久力コンテストなどの楽しいイベントが目白押しです。
●子どもねぶた
2日と3日の二日間運行されます。大型ねぶたに比べるとずいぶんと小ぶりですが、小さいから子どもねぶたというのではありません。
町内会の方々を中心に「子どもたちのために作ったねぶた」のことを言うのです。
もちろん子どもたちが制作に参加しているものもあります。子どもたちの未来と幸せを願う気持ちが詰まった子どもねぶたの運行をぜひご覧ください。
●海上ねぶたと花火大会
先に述べたように7日の最終日夜に開催される大イベントです。これを見ずして今年のねぶたは終わらないと言ってもよいと思います。必見中の必見と断言できます。
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ハネトの参加方法
ねぶた祭りの醍醐味は見るだけではありません。ハネトとして参加する楽しさを味わって消えぬ思い出を作って欲しいと思います。
ハネト参加申込方法
ハネトは誰でも自由に参加することが出来ます。個人、団体無関係で事前登録や申込も不要です。
ハネト衣装に着替えて運行スタート30分前までに各コースに待機しているねぶたの団体に参加するだけです。運行開始後の参加は出来ません。
なおねぶた囃子と関係のないホイッスルなどは禁止です。ルールを守って楽しく踊りましょう。
参加費用や衣装代
参加費用は無料です。
衣装は各自市内のデパートなどで購入やレンタルをすることになります。
購入の場合は一式10,000円前後、レンタルは4,000円前後(足袋、草履、花笠は別の場合が多い)です。着付けをしてくれたり荷物を預かってくれるサービスもあります。
早めに予約をしないとレンタルも含めて入手できないことも多いので思い立ったらすぐに予約しましょう。
また、過去に参加した観光客がオークションなどに出品しているケースもあるので、まめにチェックしてみると、思いがけずにお得に衣装を揃えることができるかもしれません。
まとめ
ねぶた祭りは見て・参加して楽しむことの出来る最大級の夏祭りです。
ぜひこの夏はねぶた祭りで思い出を作ってみてはいかがでしょうか?
期間が約1週間と長いので、どのイベントを狙っていくのかはを考えて日程を組むのもよし、行ける日で見られるイベントをとことん楽しむ!のもよし。逆に1週間もあるから行きやすい、と考えるのがいいかもしれませんね。