アトピー肌の人が永久脱毛をすることは問題がないということはご紹介しました。
レーザー脱毛や光脱毛をしても、アトピーやアレルギー、じんましんが悪化したことはないということも分かっています。
じゃあ光脱毛でもレーザー脱毛でもどっちでもいいのでしょうか?
アトピー肌の人ならではのメリットやデメリットを見ていきましょう。
気になる副作用などについてはこちらも参考にしてください。
・脱毛で副作用ってあるの?知っておきたい原因と対処法
・脱毛できない人・向いていない人はどういう人なの?
・光脱毛は何回くらい通えば完了するの?何年も通うって本当?
アトピーなら脱毛で気を付けたい4つのポイント
その1:脱毛を考えているならなおさら肌ケアはきちんとして
アトピー肌の場合、絶対に気を付けなければならないのが、自己処理で肌にダメージを与えて肌バリア機能を低下させてしまうこと。
せっかく身体の中から気を付けたり、薬を飲んでいたとしても、肌バリア機能が低下した状態では、アトピーが悪化する原因を作ってしまいます。
その様な状態では、どんな脱毛方法でも施術を受けることはできませんよね。
清潔な肌を保ち、保湿ケア、紫外線ケアをしっかりと行って脱毛可能な状態にするよう心がけましょう。
その2:医師の確認を取ってから脱毛を
「これくらいなら大丈夫だろう」という素人の自己判断は禁物です。
アトピーに限らず、肌疾患は体調やホルモンバランス、食べ物、気候、季節など、様々な要因によって状態が変わってしまいます。
今の状態で脱毛による刺激が何らかのトラブルにならないかどうか、きちんと主治医に診断をしてもらい、確認を取りましょう。
ほとんどの脱毛サロンでは、アトピーの人が脱毛する条件として、こうした主治医の確認を必要としていますので、どちらにせよ、かかりつけの医療機関を受診しましょうね。
その3:カウンセリングの際にナイショにしないで
皮膚科に行くのがめんどくさいとか、アトピーを理由になかなか脱毛できないと言われたら、早くツルツルにならないからと言って、ナイショにすることはやめましょう。
一時の手間を我慢すれば、あとはムダ毛の自己処理不要のツルツル肌が手に入ります。
もしもナイショにして脱毛をして、何らかの肌トラブルが起こってしまった場合、後で後悔してしまうのはあなたです。一度ダメージを受けた肌は、元の通りきれいにすることも難しく、時間がかかる上に、ダメージが起こってしまっている間は脱毛をすることはできません。最悪の場合、色素沈着などがずっと残ってしまうなど、考えただけでも嫌ですよね。
絶対にナイショにして脱毛を受けるのはやめましょう。
その4:施術前のシェービングは電気カミソリでやさしく
アトピー肌の人は、肌のバリア機能が低下している可能性があります。そんな状態でカミソリを使ってシェービングしてしまうと、肌ダメージを与えてしまう可能性があります。
カミソリは、よく剃れる反面、肌の表面を薄く削ってしまうのです。
ダメージを受けた肌は、乾燥、赤み、かゆみなどを引き起こしやすく、仮にアトピーが悪化していなくても脱毛をできない状態になってしまいます。
おすすめは、電気カミソリを使ってシェービングすることです。電気カミソリは、肌あたりも柔らかく、負担を与えません。
カミソリよりは値段が高いので、学生さんにはちょっともったいないと感じるかもしれませんが、一つは買っておきましょう。おすすめは、パナソニックのボディ用フェリエです。様々な口コミでも評判が良く、ミュゼではオリジナルデザインのフェリエを販売しているほどです。
背中などの脱毛をする場合には、背中専用の電気シェーバーが便利です。柄が長く、背中にも届きやすい作りになっているのです。
ただ、まずはワキ、腕、ヒザ下、VIOなどの脱毛をするのであれば、フェリエが一つあれば足りますよ。
アトピーの人のおすすめ脱毛サロンは?
光脱毛とレーザー脱毛どっちがいいの?
どちらもアトピー肌の人の施術は可能です。ですので、アトピーだからどちらがいいというのはありません。
どちらかと言うと、それぞれのメリットやデメリットを理解して、アトピー肌と上手に付き合いながら脱毛をするのにどっちが適しているのかな?ということを自分なりに考えて選ぶことが大切です。
まずは、全身脱毛をするには数年かかるので、その間アトピー治療と両立して行わなければならないということをしっかりと自覚しましょう。
アトピー肌×光脱毛のメリットとデメリット
刺激や痛みが柔らかい → メリット
光脱毛は、レーザーに比較すると出力が弱く、その分肌への影響や痛みが少ないと言われています。実際に、「レーザーの痛みに耐えられず、光脱毛にしました」という人も少なくありません。
痛みの感じ方は個人差もありますし、照射する部位や体調によっても変わります。VIOなど、肌の色が濃く、なおかつデリケートな部分は特に痛みが強く感じると言われています。
サロンの数が多く予約がしやすい → メリット
最近は脱毛サロンがたくさん増えてきて、全国の主要な駅前には必ず何かしらの脱毛サロンやエステがあります。
また、数ある店舗の間で行ったり来たりといったことができるサロンも多く、都合に合わせて自宅そばの最寄り駅前の支店や学校や職場のそばの支店などというように選んで施術を受けることができます。
そのため、自分のスケジュールさえ分かっていれば予約も取りやすく、通いやすいのです。
費用がレーザー脱毛よりも安い → メリット
最近では、サロン脱毛に使うマシンも進歩して効率的に短時間で1回あたりの施術が行えるようになり、さらにサロンの乱立によって価格競争もおこっていますので、20年前などと比べたら格段に費用が安くなってきました。
これは学生さんや若い人にとっては、とても大きなメリットではないでしょうか。
全身脱毛完了までに期間がかかる → デメリット
光脱毛は、照射出力が弱いだめ、1回の施術で得られる脱毛効果には限界があります。そのため、たとえ1本の毛であっても、数回の施術が必要となると考えておいた方がいいでしょう。
毛周期に合わせて数回施術するわけですから、ムダ毛が気にならなくなるまでには12~15回、完全にツルツルになるためには20~25回程度は施術しないといけないと言われています。
2か月に1回サロンに通うとしても、20回通うためには40か月=3年4か月ですね。
20歳で脱毛を初めて、全身完了することには24歳になりそうということですから、長期戦を覚悟することになります。
アトピー肌×レーザー脱毛のメリットとデメリット
自己処理から解放され肌トラブルが減る → メリット
アトピー肌の場合、自己処理による肌ダメージがかえってアトピーを悪化させる原因になりかねません。アトピーの刺激と自己処理の刺激が常にある状態では、色素沈着なども起こりやすいです。
永久脱毛によって、自己処理をすることが無くなれば、肌ダメージを与える機会が減るため、圧倒的に肌にはいい状態と言えます。
全身脱毛完了までが早い → メリット
レーザー脱毛は、1回の照射でも毛根を破壊できうる程度の強い出力で施術することができます。それほど強力なため、肌の状態を確認しながら、適切に施術できるように医師免許が必要なのです。
このことは、つまり1本の毛に対して、適切な毛周期タイミングで施術ができれば脱毛が完了することになり、全身の施術回数としては少なくて済むということになります。
一般的に、1部位で5~6回施術すれば脱毛が完了すると言われていますので、光脱毛の3分の1から4分の1の期間で完了することになります。
刺激や痛みが柔らかい強い → デメリット
出力パワーが強いために、早く脱毛ができるのは嬉しいですが、出力が強いという事は、それだけ痛みも強いということに。
もともと痛みに弱い、痛みを感じやすいと言う人は、全身の脱毛に耐えられない人もいますので、もしも回数パックなどで契約してしまった場合に、継続できないとなると、最悪は残りの回数を捨てるようなケースも。
医師がいるのでトラブルにも対応できる → メリット
レーザー脱毛は医療脱毛なので、医師がいるクリニックで行います。そのため、あなたの肌状態や施術後の肌状態などを、医師が医学的見地からしっかりと確認しながら施術することができ、安心感があります。
めったにあることではないとは言え、万が一火傷などのトラブルがあった場合にも、医師がいればそのままスムーズに処置を受けることができますよね。
アトピー肌を抱える人にとっては、この点が一番のメリットではないでしょうか。
あなたのタイプ別脱毛方法とは?
ここまで見てきて、サロン脱毛にも医療脱毛にもそれぞれメリットとデメリットがあることが分かりましたよね。
結局のところ、あなたのタイプによって、どちらか適切な方を選択するのがいいのです。
・どうしても痛みに弱いタイプ → サロン脱毛
痛みに極端に弱いのであれば、それを耐えるのは拷問に近いこと。いさぎよくサロン脱毛にしましょう。その代わり、いつも見てもらっている主治医との相談をしながら行いましょう。
サロンのスタッフにも、きちんとアトピーの状態や医師から言われたことを伝えておくようにするといいですよ。
・早く自己処理を卒業したいタイプ → 医療脱毛
多少の痛みには耐えられるから、それよりも自己処理による肌ダメージをなくしたい、という人は、脱毛期間が短くて済む医療脱毛がおすすめです。
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医療脱毛であれば、1年~1年半程度で脱毛が完了します。つまり、それだけ自己処理回数が減って、肌へのダメージを最小限にすることができますね。
・まだ若いから費用を重視したいタイプ → サロン脱毛
自分でアルバイトして費用を出したいとか、それほど脱毛にお金を掛けたくないというのであれば、やはりサロン脱毛がおすすめです。
例えば、アトピーも落ち着いていることの方が多いとか、症状がでても比較的軽いのであれば、サロン脱毛でじっくり脱毛を行うといいでしょう。
その場合にも、「どうしても痛みに弱いタイプ」と同様に、医師との相談をしながら行いましょう。
・何かあったら不安なタイプ → 医療脱毛
何があるか分からないし、脱毛と皮膚科を両方通うのは面倒、何かあってもスピーディに処置してもらいたいというタイプには、やはり医療脱毛がおすすめです。
アトピーと脱毛を一緒に相談できるのであれば、安心ですしね。
アトピーの人のサロン/クリニック選びの注意点
あなたのタイプによって、サロン脱毛なのか医療脱毛なのか、大体の方針が決まったら、あとはどのサロン/クリニックにするかですよね。
その際に、大事なポイントとしては、施術期限がいつまでかと解約や返金が可能かどうかということ。
今は何でもない状態でもいつアトピーが悪化するか分かりません。その場合、しばらくは脱毛をお休みせざるを得ませんが、その間に施術期限がきてしまう可能性もありますよね。
施術期限がどれくらいなのか、解約ができるのか、返金も受けられるのか、解約手数料はいくらなのか、などをあらかじめ確認をしてから契約をするようにしましょう。
まずは、カウンセリングでしっかりとあなたの状態を伝えることと、契約の内容などを確認しておきましょうね。
脱毛の基礎知識に関してはこちらからもどうぞ ⇒ 脱毛の基礎知識