歩きはじめが痛くてツライ、足の付け根がチクチクする、太ももの方まで痛みが出ている、痛くて眠れない、違和感やしびれを感じる・・・。
股関節の痛みといっても症状も原因も様々です。
今回は股関節に痛みが出る原因と対処法をご紹介します。
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Contents
股関節が痛くなる原因
股関節が痛くなる原因にはどういうものがあるのでしょうか?
変形性股関節症 股関節痛に悩む大半の方がかかっている
股関節は他の関節と比べて深い場所にあることと、筋肉やじん帯に囲まれているために不調があっても症状が現れにくく、進行すると痛みが強くなり夜寝ている間も痛みに悩まされる場合があります。
股関節に痛みを起こす病気を持つ人の大半が変形性股関節症だと考えられています
- 症状
- 変形性股関節症になりやすい人の特徴
- 治療法
- 予防法や対策
足の付け根に痛みを感じる他に、お尻・太もも・ひざの痛みが出る事もあるので股関節の病気だと気が付くまでに時間がかかってしまう事があります。
左右に揺れて歩くのが病気のサインでもあるので周りに指摘されて初めて気が付くという場合もあるようです。
股関節の形成不全で発症するケースが多いですが、異常のない場合でも運動不足・加齢・肥満などで股関節に負担がかかる事で発症してしまうと言われています。
特に女性は男性に比べ筋力が少なく関節がゆるい事、骨盤が横に広く負担がかかりやすいと言われています。
早期の変形性股関節症の場合には痛み止めなどの薬物療法とプールでの水中歩行などの筋力トレーニングを行います。肥満傾向の方の場合は食事などの体重コントロールをし、股関節に負担がかからないようにします。
保存療法で改善が見られない場合には手術を行う場合もあります。
股関節に負担を軽くする為に普段からバランスの良い食事と無理のない範囲の運動を心がけて太りすぎないことが大切です。
臼蓋形成不全
股関節には体重の5倍の圧力がかかると言われていて、臼蓋がちいさければそれだけ大きな負担になってしまいます。
痛みを感じたまま無理をしてしまうと、関節軟骨がすり減ってしまい変形性股関節症を発症してしまうことがあります。
一旦すり減った軟骨部分は元に戻らないので少しでも違和感を感じたら医師に相談するようにしてください。
- 症状
階段の上り下りや歩く時に痛みや違和感を感じるようになります。 - なりやすい人の特徴
- 治療法
- 予防法や対策
骨盤がちいさい日本人女性に多く見られる病気で、大腿骨の先端を覆う臼蓋がちいさくなっているのが臼蓋形成不全の特徴です。
筋力が落ちてくる30代以降の方に症状が現れやすいといいます。
手術により臼蓋の面積をひろくして変形性股関節症の発症を予防するという方法がありますが、入院期間が長くかかってしまうため実際にはリハビリをして下半身の筋肉を鍛えて股関節の負担を軽くするという場合が多いようです。
水中運動や、筋力とレーニングで股関節周辺の筋肉を鍛えることが予防につながります。
坐骨神経痛
お尻や太もも、ふくらはぎに痛みやしびれを感じるものを坐骨神経痛と呼びますが、股関節が痛む場合もあります。
筋肉が硬くつっぱった状態になり、その状態のままで座ったり、歩いたりをしていると股関節や足の付け根に負担がかかり股関節痛になってしまいます。
- 症状
- なりやすい人の特徴
- 治療法
- 予防法や対策
腰から足にかけてのびる坐骨神経が圧迫され刺激をうけることで痛みやしびれなどの症状が現れます。
多くの場合腰痛から発症した後、お尻や太もものうしろ・すね・足先に痛みやしびれが現れます。
症状が重い場合にはマヒやしびれからくる歩行障害を起こす場合もあります。
横座りや片側に体重を預けて立つ癖や、膝関節を伸ばしすぎて立つ癖があると坐骨神経痛になりやすいと言われています。
残念ながら坐骨神経痛を治す薬はないと言われています。
症状を和らげる目的で痛み止めや筋緊張弛緩剤、血管拡張薬などが使われます。
また、ブロック注射を用いる場合もあります。
坐骨神経痛を予防するためには筋肉疲労を溜めず筋肉の柔軟性を保てるように体操やストレッチをするのが効果的と言われています。
妊娠中
妊娠中は足の付け根がチクチク痛んだり、または引っ張られるような痛みを感じる事があります。
このようにな痛みが出る原因の一つに「じん帯のゆるみ」があります。
妊娠中には出産に備え、赤ちゃんが産道を通りやすいように体を柔らかくするため「リラキシン」というホルモンが多く分泌されじん帯などをゆるめます。
じん帯がゆるむと内臓を支える力が弱まってしまい、骨や筋肉には大きな負担がかかります。
この時、骨盤中央にある股関節などへ大きな負担がかかり足の付け根が痛くなってしまうのです。
妊娠後期や臨月に入るとさらにじん帯がゆるんでくるので、これまで足の付け根の痛みを感じなかった妊婦さんも痛みを感じることがあります。
このように痛みを感じる場合には骨盤ベルトなどを使い骨盤周囲を安定させる事が効果的です。
スポーツによる 鼡径部痛症候群
股関節や鼡径部、お尻の筋肉は普段は協調して運動を行っていますが、一部の筋肉を使いすぎるなどの原因で筋肉に炎症が起きてしまったり、硬くなってしまうと「鼡径部痛症候群」を発症してしまいます。
- 症状
鼡径部(そけいぶ)を中心に下腹部やお尻に痛みを感じる病気です。 - なりやすい人の特徴
サッカーなどのキックをするスポーツをしている方に多く見られます。
オフシーズンなどで長い期間休んでいた人が急にサッカーをする事で発症してしまう場合があり、一度かかってしまうと治りにくく、再発の可能性も高いです。 - 治療法
リハビリやマッサージ協調運動訓練などを行う事があります。 - 予防法や対策
運動前後には入念なウォーミングアップとクールダウンを欠かさない、股関節周辺の筋肉のこわばりや筋力低下を予防する、ケガをした後は無理にプレーしない事などが必要です。
腰痛
上半身の体重を支える股関節に大きな負担がかかりすぎると、大腿骨と骨盤の間の軟骨がすり減って重みを分散できずに痛みを感じてしまいます。
そして、腰の周りを支配する神経が股関節を通っているので、腰痛と股関節痛を混同してしまう事が原因となっているようです。
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股関節が痛い!まずは何科を受診するのがいいの?
股関節に痛みを感じて診察を受けようと思っても、普段病院に行く機会が少ない方だと一体何科を受診したらいいのわからない方もいるかとおもいます。
おそらく、外科だという事はわかるけど「形成外科」と「整形外科」どっちを受診しても同じなんでしょうか?
股関節の痛みは整形外科
まず結論から言うと股関節の痛みがある場合には整形外科を受診しましょう。
では「形成外科」とは一体どんな人が受診する所なのでしょうか?
形成外科はヤケドやケロイド・傷あとの治療や、先天異常と呼ばれる耳や頭の変形・多指症・合指症・口蓋裂などの治療を行います
股関節の痛みを改善するには
全ての症状に当てはまるわけではありませんが、股関節の痛みを改善するにはストレッチや体操などを行って股関節の可動域を広くする事、股関節周辺の筋肉をほぐす事が効果的と言われています。
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股関節が柔らかくなる体操
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まとめ
股関節の痛みの原因には先天的な物など避けられない物も中にはありますが、多くの場合は日々のストレッチや生活習慣で予防をする事も、改善の可能性も十分にあります。
完治が難しい場合でもリハビリを継続する事で症状の進行を抑えることも可能です。
「今までとちょっと違う」と少しでも違和感を感じたらまずは医療機関を受診して、股関節の痛みの原因をしっかりと調べたうえで対処するようにしてください。