夏を元気に乗り切るには、食事で、ちゃんと栄養を摂取しなければいけません。

夏バテ防止に役立つ料理のレシピをご覧ください。

飲んで効く、意外な「アレ」や、おすすめの果物を紹介いたします。

夏バテ対策に摂りたい栄養素

夏バテを防ぎ、改善するのに必要な栄養素は、次のようなものです。

タンパク質…内臓や筋肉の働きを維持。夏バテ予防。

カロテン…抗酸化作用があり、紫外線のダメージを防ぐ。

ビタミンB1…糖質をエネルギーに変換するのを助けて、疲労回復を促進。

ビタミンC…疲労回復。ストレス耐性をつける。

ミネラル(鉄・カリウム・カルシウム・マグネシウムなど)…体を構成したり、調子を整えたりする。

特に、ビタミンB1は、疲労回復効果がありますので、積極的に摂りましょう。アリシン(にんにく・ネギなどに含まれる)と一緒に摂ると、吸収がよくなります。

夏に多く出回る旬のトマト、ピーマン、オクラ、カボチャなどは、各種ビタミン、カリウムなどのミネラル、食物繊維が豊富です。

あまり難しく考えず、旬の美味しい野菜や果物を中心に、肉・魚など様々な食べ物を、偏らないで食べるようにすれば大丈夫です。

夏バテ対策に、簡単!豚肉料理2選

ビタミンB1を豊富に含む豚肉料理のレシピを2つ、ご紹介します。

どちらも、とても簡単です。

ゴーヤチャンプルー

ああ、疲れた~。料理が面倒~。だけど、栄養があるものを作らなきゃ、というときは、ゴーヤチャンプルー。

疲労回復効果の豚肉に加えて、ビタミン豊富なゴーヤ、ミネラルたっぷりの豆腐、栄養価の高い卵ですからね。

作らないのは、損です。

本邦初公開。私の作り方は、こうです。

ゴーヤは、苦みが苦手な家族がいるので、5ミリの厚さに切って、2分くらい、お湯でゆでます。

栄養が流れ出ると思いますが、ここは、あえて目をつぶります。

その後、ゴーヤ、豚肉、豆腐を適当に炒めて、火が通ったら「焼き肉のたれ」で適当に味を付け、最後に卵で適当に閉じます。あれば、かつおぶしを適当にふりかます。

4つも「適当」という言葉を使いました。そうです、ゆる~く、料理しましょう!

「焼き肉のたれ」を使うのがミソです。

作る人がどれだけいい加減でも、美味しくなります。

たれメーカーの企業努力には、感謝しかありません!

(ただし、あまり大量に入れると味が濃くなり過ぎますので、最初は、味見をしながら入れてください)

こんな適当な料理はイヤだ!という方のために、下に、ちゃんとした作り方を出しておきます。

「夏だ!絹ごし豆腐でふんわりゴーヤーチャンプルー」

出典楽天レシピ

 

〈ゴーヤの苦みを抜く方法〉

1、ゴーヤの白いワタをしっかり取り、薄めに切る

2、塩もみする

3、塩を洗い流し、絞る

という手順でも、苦みを抜くことができます。

冷しゃぶ

ああ、疲れた~。料理が面倒~。だけど、豪華なものを作らなきゃ、というときは、冷しゃぶ。

レタスをよく洗い、1cmくらいの幅に切ります。キャベツの千切りでも構いません。

(レタスを切るのが面倒なら、ちぎってもいいです)

切ったレタスを大皿に平らに盛ります。トマトやきゅうりがあれば、お皿の周囲に彩りとして、キレイに見えるように置いていきます。ピーマンも、嫌いでなければ薄切りにして散らします。

鍋にお湯を沸かし、豚肉の薄切り(できれば、しゃぶしゃぶ用)を一枚ずつ湯通ししていきます。

完全に火が通って色が変わるまで、しっかりお湯にくぐらせてください。

その後、冷水(ボウルに水を入れたもの)でさっと冷やしたら、ザルに上げて水を切り、大皿のレタスの上に載せていきます。

調理はそれだけです。

食べるときは、自分で取り皿に取って、ドレッシング(何でもよいですが、ごまドレがおいしいです)・ポン酢・ごまだれなどを、好きなようにかけて食します。

ドレッシングやポン酢などは、冷蔵庫に入っている買い置きのものを出せばよいのです。

大皿がテーブルの中心にドン!と置いてあると、なぜか、ご馳走に見えてしまいます。

注意点は、食中毒予防のために、生の豚肉に触れた手で野菜を扱わない、ということと、豚肉にはしっかり火を通すということです。

参考になるレシピは下に。

このレシピは、豚肉を湯通しするお湯の工夫が光っています。

「簡単なコツで美味しい冷しゃぶ レシピ・作り方」

出典楽天レシピ

 

夏バテ対策に、甘酒!

甘酒? 温かい冬の飲み物でしょ?

いいえ、それは認識不足。

江戸時代には、甘酒は夏の飲み物でした。

夏に熱い甘酒を飲んで、暑気払いをしたのです。

その証拠に、俳句では、今でも「甘酒」は夏の季語として扱われます。

甘酒って、どんなもの?

甘酒には、2種類あります。

 

1、米麹(こめこうじ)から作ったもの。

2、酒粕(さけかす)から作ったもの。

 

日本酒を作る工程を、単純化して見てみましょう。

お米を蒸して、麹菌を入れると、麹菌が米のデンプンを糖に変えていきます。これが「米麹」。

この米麹を利用して作った飲み物が、「甘酒」です。糖分が多く、アルコールは含まれていません。

蒸した米に、米麹や酵母菌や水などを入れ、発酵させると、米のデンプンが糖分になり、さらにアルコールに変わります。これが「醪(もろみ)」。

醪を絞ると日本酒ができ、絞りカスが「酒粕」です。糖分はアルコールになっていますので、酒粕には、糖分が少なく、アルコールが少し残っています。

酒粕をお湯に溶かして、砂糖を入れたものも、「甘酒」と呼ばれています。

酒粕から作る甘酒には、アルコールが含まれていますので、お子さんや、車の運転をする人は注意が必要です。

市販されている「甘酒」は、米麹から作られた「砂糖無添加・ノンアルコール」のものが中心です。

甘酒の何がいいの?

甘酒にはブドウ糖、ビタミンB群、アミノ酸が多く含まれています。

甘酒のことを「飲む点滴」と呼ぶ人もいます。

病院で受ける点滴は、ブドウ糖・ビタミン・アミノ酸が溶けた液を体内に入れるのですが、甘酒には、それらの栄養素が豊富に含まれているからです。

食物繊維も多く、オリゴ糖も含まれていて、整腸作用もあります。

ただし、夏バテに効果のあるビタミンCは含まれていません。

甘酒は糖分が多いので、カロリーが高く、100mlで81kcalあります。

1日に飲む量は、200ml(カップ1杯)くらいまでにしましょう。

飲み方は、温めて飲んでも、冷やして飲んでもいいですし、レモン汁を加えるとさっぱりします。

夏バテ対策に、果物!

夏バテ対策に、果物はもってこいです。

果物というと、「ビタミン」のイメージが強いですが、実は「ミネラル」も豊富。

食欲の落ちやすい時期にも、果物なら食べやすいですし、水分も補給できます。

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夏バテ対策に効果的で、比較的手に入れやすい果物をピックアップしました。

キウイ

ビタミンC、ビタミンE、カリウム、ポリフェノールなどが豊富です。

タンパク質の分解酵素(アクチニジン)が含まれていますので、肉などの消化を助けてくれます。

スイカ

スイカは水分が多く、脱水症状を予防するのに効果を発揮します。

糖分・カリウム・ビタミンC・カロテンが含まれています。

スイカに塩をかけて食べると、汗で失われる水分とカリウムやナトリウムを補給できます。

柑橘類

オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類には、ビタミンCが豊富です。

カルシウム・カリウムもなどの栄養素も含まれ、疲労回復効果があるクエン酸も豊富です。

メロン

高級なマスクメロンには手が出ませんけれども、夏には、比較的求めやすい価格のものも、たくさん出回ります。

メロンは、カロリーが100gあたり42kcalとあまり高くありません。

カリウム、ビタミンCなどが豊富です。

果肉の赤い種類のメロンには、カロテンが多く含まれています。

パイナップル

パイナップルには、プロメリンというタンパク質分解酵素が含まれていて、肉類の消化を助けてくれます。

ビタミンB1や、ビタミンC、疲労回復効果のあるクエン酸が豊富に含まれています。

缶詰のパイナップルもありますが、できれば生の方が、栄養価は高いです。

スーパーなどでも、食べやすくカットされたものがパック詰めで売られていますので、そういうものを利用すれば手軽です。

まとめ

医食同源。「食」は、健康の基本です。

夏バテ予防だけにとどまらず、健康のために、毎日の食事をより良いものにしましょう。

できるだけ、いろいろな食品を食べるようにすればよいですよ。

栄養の豊富な甘酒や果物は、ジュースやアイスクリームに代わるおやつとしてもおすすめです。


 

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