今回の使命
この記事では、仕事運を上げる色を風水の視点から考え、紹介するのが目的です。とは言え、これはちょっと難題です。ネットで「風水 仕事運 色」で検索すると、いくつかのサイトで「青」が仕事運を上げる色として紹介されています。ところが理由は、青は冷静になって、精神を落ち着かせる作用があるから、というもので、風水とは何の関係もない説明なのです!
さらに、青の次に仕事運向上のために良い色となると、サイトによって緑だったり、シルバー、金だったりバラバラです。これらの色は、本当に風水の視点から考えられているのでしょうか。今回は、風水と仕事運、色について書いているいろいろなページを踏まえた上で、改めてこれらの関係を考えてみます。
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一般的な見解は五行に即している
先程書いたように、仕事運アップに一番向いている色は青だと言われています。理由は冷静になれるというだけではなく、風水的に考えれば、仕事運に関連した五行である「木」を補助するのは「水」で、水のカラーが青だからなのでしょう。
と、ちょっと待って。
木? 水? 五行?
この意味を分かってもらうには、五行をしっかりと理解してもらわなければなりません。
風水ではすべてを陰陽と五行に分けます。陰と陽は何となく感覚で分かるのではないでしょうか。例えば闇は陰、光は陽、女性は陰、男性は陽です。陰陽はどちらが良いとか悪いとかではなく、互いに相手なしでは存在できない関係性を言います。一方、五行は木・火・土・金・水を指し、万物がすべてこのどれかの性質を持つというのが五行思想です。風水はこの陰陽五行の考えを大事にしています。
五行にはそれぞれ特性があります。「木」は樹木の「木」。しかも単なる樹木ではなく、葉の生い茂った、エネルギーや若々しさ、成長を表す木で、春の象徴でもあります。「木」のシンボルカラーは緑。深緑から青みがかった緑までが、木のカラーとして、安心感や安らぎを与える色とされています。また、先程述べたように、木は仕事運と一番強く関連しています。
他の五行の特性もざっと述べましょう。
「火」はエネルギーに満ち溢れた状態を意味していて、夏の象徴でもあります。シンボルカラーは赤ですが、紫からオレンジまで、幅の広い赤がすべてシンボルカラーで、興奮作用をもたらす色です。人気運と結びついています。
「土」は山や石などを象徴し、四季の移り変わりを表します。また、五行の中心として、安定という意味も持っています。シンボルカラーは茶色を中心として、黄色からうぐいす色に至る色で、信用と繁栄を表します。結婚運、家庭運、不動産運と関連しています。
「金」は金属や鉱物を表し、季節では秋の象徴となります。また、金属のように冷徹で頑固という意味も持っています。シンボルカラーは銀から白、金へと移り変わる一連の色。この色は優柔不断を直して決断力を高めると言われています。金運、商売運と結びついています。
最後の「水」は、冬の象徴ですが、寒さや厳しさというイメージはなく、むしろ泉から湧き出る、生命の泉のイメージが元になっていて、胎内と霊性を兼ね備える性質を持ちます。シンボルカラーは暗い青から明るい青まで。恋愛運と人間関係に結びついています。
これらの五行にはそれぞれの関係性があります。次にそれを紹介しましょう。
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五行の関係性
五行の関係性はいくつかありますが、風水で一番良く使われるのは相生(そうせい)と相剋(そうこく)の関係です。
図の円を右回りにたどっていくと、木をこすり合わせると火が起きる、火はすべてを灰にして土に戻す、というように、順に次のものを生み出す相生の関係となります。これを一つ飛ばしで右回り、つまり星型の線に沿って進んでいくと、相手を討ち滅ぼしていく相剋の関係となります。例えば、木は根を地中に張って土を締め付け、養分を吸い取って土地を痩せさせます。
これでやっと、青が仕事運向上に向いているのを理解してもらえます。仕事運は木の五行なので、それを相生の関係で助ける、水のシンボルカラーを使えば、仕事運がアップするというわけなのです。
次に、仕事運アップに役立つ2番目の色が、サイトによってなぜバラバラなのかを書きましょう。
それは考え方の違い
五行の関係性に比和(ひわ)という、同じ五行が重なったときがあります。このとき何が起きるかというと、良いときにはますます良くなり、悪いときにはますます悪くなると言います。もともとそれなりに仕事運が良い場合には、仕事運を表す五行である木のシンボルカラーである緑を用いれば、それがますます良くなるわけです。この意味で緑を使うのはありですね。しかし、仕事運のないときに緑は絶対に使わないでください! そういうときには、弱っている木を助ける水のシンボルカラー、青が明らかに向いています。
シルバーや金は土のシンボルカラーで、金属だけでなくお金も意味するし、商売運にも結びついています。その辺の運気が悪くない場合には、同じ金のシンボルカラーを用いて比和の効果を狙うのもいいでしょう。でも、ダイレクトに金運を良くしたいならむしろ、相生の関係である土のシンボルカラーが良いでしょう。
こんな風にどんな観点から考えるかで、仕事運アップに向いている色が変わってくるのですが、更に言うと、どんな職業をしているかによっても、仕事運アップの色は変わってきます。例えば芸能人やアーティストなどは、五行でいうと火に属する職業と言われています。火は水で消えるので、水と火は相剋の関係にあり、水のシンボルカラーはである青は、こうした職業の場合、逆に運気を下げることになってしまうのです。
華やかでエネルギッシュな仕事をしている人が仕事運を上げるなら、必要なのは木のシンボルカラー、緑です。
仕事運は色だけではなく〇〇の位置と〇の向きを気にして!
ここまでをちょっと整理しましょう。一般的に仕事運を上げたいなら青が一番。服やデスクのステーショナリーなどに青を用いましょう。ただし、あまりに青ばかりにしてしまうと、水の気が強くなり過ぎて、分かりやすい成長が見られなくなるので注意してください。
しかしこの青は、一部の職業の人には不向きです。火の五行の性質を持っている職業、例えばスポーツ選手、芸能人などは、青ではなく、木のシンボルカラーである緑を使いましょう。ときには、火のシンボルカラー、赤を用いて、比和の効果を目指すのもいいでしょう。
さて、こんな風に仕事運を上げる色を考えてきましたが、色以外にも風水的に仕事運を上げる方法がいくつかあります。例えば、単純に開運を目指すならまず何と言っても掃除です。汚れは悪い気を引き寄せるので、掃除でそうした気は払いましょう。
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そして、仕事運に最も影響をあたえるのは、実は寝室の間取りと、枕の位置です。枕の位置は北枕がベストです。日本ではお釈迦様が北枕で亡くなったから、ということで縁起の悪い寝方になっていますが、風水的には、北に頭を向けるのが一番良いのです。なぜなら、人は頭から水の気を出しています。そして北の方位も五行で言うと水なのです。こちらに頭を向けて寝ることによって、1日の悪い気が取り除かれ、健康にも役立ちます。当然、仕事のやる気も変わってきます。
ちなみに最悪なのは南枕。理由は、南の五行は火で、水とは相性が悪いため、イライラの原因になりやすいのです。次に寝室の間取りですが、これを語るには、吉方位とは何かを説明しなければなりません。
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自分にとっての吉方位と凶方位
風水では生まれ年によって、その人にとっての吉方位、凶方位を求めることができます。寝室は吉方位にあることが望ましく、また仕事運を上げたいのなら、オフィスの中心から見て、自分の吉方位にデスクを置き、吉方位に顔を向けて仕事するのがベストです。自分にとっての方位の吉凶は、本命卦(ほんめいか)を調べると分かります。この単語で検索すると、自分の本命卦を出せるページが見つかります。それを元に八遊星を出すと、自分にとっての最大凶から最大吉までの、8つの方位が分かります。ここでは詳しく書きませんが、上記のキーワードで検索して調べてみてください。
仕事運を上げる色を使うだけではなく、寝室の間取りと、仕事場の方位を考えれば、これからのあなたの仕事は順調でしょうがないでしょう!