子供が笑ってくれたり、ちょっと驚いたり、そんな表情が見たくていつも頑張っているパパとママ。
いつもとはちょっと違うことをして子供の喜ぶ顔がみたい、そう思うことってありますよね。
手を変え品を変えいろんな事をしてきたけど「そろそろネタ切れだなぁ」なんて方、マジックバルーンなんてどうでしょう?
素人には無理と思っている方もいるかもしれませんが、マジックバルーンってコツさえつかめば初心者の方でもすぐにマスターできる物もあるんですよ!
お花や動物、リボン・・・目の前で作ったらきっと大喜び間違いなし。
初めての方でも簡単に作れる作品を集めてみたので試してみませんか?

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マジックバルーンとは

マジックバルーンとは、細長い風船をねじったり、丸い風船を組み合わせたりして様々な形を作る行為を示す言葉です。街やテレビで大道芸人やピエロが作っている所を見た事がある方もいるのではないでしょうか。

ところでこのマジックバルーンとバルーンアートという言葉が、混同されて使われているのをしばしば、というかよく見かけます。実際この違いはかなりややっこしいので、順を追って説明しましょう。

まずマジックバルーンもバルーンアートも英語ではなく、日本で作られた言葉です。英語圏で風船を用いてアートを作る行為は、バルーン・モデリングと呼ばれ、他にもバルーン・ツイスティング、バルーン・アニマルという呼び方もあります。また、そういったアートを作る人はツイスター、バルーン・ベンダー、バルーン・アーティストなどと呼ばれます。

バルーンアートは、バルーン・モデリングの結果として出来上がった作品を指します。バルーン・アーティストが作ったものだから、バルーンアートという言葉ができたのかもしれませんね。実際この意味はしっくり来るのですが、実はバルーン・モデリングそれ自体も、バルーンアートと呼ばれることがあります。

一方、マジックバルーンもバルーン・モデリングの意味で使われます。そしてマジックバルーンの場合には、バルーン・モデリング用の細長い風船をそう呼ぶこともあります。この風船は他にも、ツイストバルーン、アートバルーン、アニマルバルーン、ペンシルバルーンなど、様々な名称で呼ばれています。

つまり、バルーンアートは風船をねじったりして作品を作る行為、もしくはそれによってできた作品を指し、マジックバルーンは同様に作る行為、もしくはそれに使う風船を指すわけです。

頭がこんがらがってきませんか? 管理人はもう十分こんがらがっています。。。

問題は、バルーンアートを作る行為をどちらで呼ぶかですが、ここではそれをマジックバルーンと呼ぶことにします。では、細長い風船をどう呼びましょう。それもマジックバルーンと呼んでしまうと混乱するので、それは単に「バルーン」と呼ぶことにしましょう。

バルーンアートは作るもの。マジックバルーンは行うものです。ちょっとすっきりしたところで、本題に入ります!

子供に大人気のバルーンアートは自分でも作れる

マジックバルーンは一本のバルーンから立体的な作品を作ることが出来るので完成した作品はもちろん、出来上がっていく過程を見ているのも楽しいです。
難しそうに見えるマジックバルーンですが、実はやってみると意外と簡単。
バルーン一本で作れる作品なら難しい組み合わせが不要なので基本とちょっとしたポイントを抑えたら誰でもスイスイ作れちゃいます。
一度作り方を覚えたらホームパーティーなどのイベントやお店の飾りつけにも使えるし、子供にプレゼントをしたらハートを鷲掴みができちゃうかも?

バルーンアートを作るために必要な道具

必要な道具はバルーン・空気入れ。
とりあえずこの二つがあればバルーンアートは作れます。
でも、もう一つあったら便利な物が「ハンドクリーム」です。
バルーンにはうっすらと粉がついているのですが、この粉が手の水分を奪っていきます。
一度に何個もバルーンを作り続けているとだんだん指先が痛くなってきてしまう事がありますが、あらかじめハンドクリームを塗っておく事で痛みを予防する事ができます。
ですが、ハンドクリームを塗った直後にマジックバルーンをやろうとするとハンドクリームの潤いでバルーンが割れやすくなってしまうのでしっかり乾かしてから作るようにしてください。
マジックバルーンをする時にはハンドクリームをお忘れなく。

マジックバルーンをする時に注意したいこと

バルーンはとってもデリケートでほんの少しの衝撃で簡単に割れてしまいます。
マジックバルーンをする時にはこんな事に注意しましょう。

作る時には尖った物を身に着けない

腕時計やアクセサリーなどの尖っていたり、ひっかかりやすい物を身に着けているとバルーンが割れてしまう事があります。

保管の環境に注意する

バルーンには明確な使用保証期間はありません。一般的に、直射日光や高温を避けて保管すれば、半年~1年程度は問題なく使えると言われています。しかし古くなればなるほど伸びが悪くなり、割れる確率も高くなってきます。そんなバルーンをうっかりパーティで使ってしまわないように、バルーンの保管方法を押さえておきましょう。

練習用に買ってきたバルーンは、買ってきた袋のまま、適当に放置していると、劣化が早くなります。バルーンは熱と紫外線、空気に弱いものです。そのため密閉できる袋やケースに入れ、冷蔵庫その他の冷暗所に保管しておきましょう。

袋やケースにしまう際、適当にぐちゃぐちゃに入れると、バルーンを膨らませたときに曲がって膨らんだりします。しまう際にはまっすぐきれいに束ねておきましょう。脱酸素剤を一緒に入れておくのも有効です。

なお、一度ふくらませたものはゴムが伸びているので、もう使えないものとして、潔く捨てた方が無難です。パーティ用に持ち出して結局使わなかったものは、上記のように丁寧にしまってください。

マジックバルーンの基本の動き ふくらます・結ぶ・ひねる

ふくらます

出典:TOKYU HANDS

空気を入れる前に、風船の端と端を持って数回引っ張っておいてください。これによって風船が割れにくくなります。そして何でふくらますかですが、初めての人にはハンドポンプがおすすめです。バルーンを専門店で購入する場合、ハンドポンプはその脇で一緒に売っています。もしくは100円ショップでも売っていたりします。

実際のバルーンアーティストさんたちは、口でふくらませたりしています。しかしこれは、結構コツがいるらしいです。肺活量が衰えないように、こちらの方法に挑むのもありでしょうか。他に、たくさんマジックバルーンをやるのなら、電動ポンプを買ってしまう手もあります。電動ポンプは安いものだと4000円くらいから、高いものは40000円以上しますが、空気を入れるのが圧倒的に速くなります。

空気の入れ加減

(出典 https://hint-file.tokyu-hands.co.jp/variety/9.html)
ふくらます時の空気の入れ加減はバルーンアートを作る時に最も大切なポイントです。
マジックバルーンの過程でひねった時に空気が移動するスペースが必要で、ここが足りないとバルーンが割れてしまう原因になりますから先端部分にふくらまさない部分を残しておきます。
一度のねじりに対して1センチ強のふくらまさない部分を作るのが基本ですが、初心者が作る時にはつい、大きくふくらませてしまいがちなので出来るだけ小さくふくらますようにする事がポイントです。
もし、ふくらまし方が足りない時にはバルブと呼ばれるひねって作る小さな玉の部分を作るなどをしてバランスをみます。
ふくらます時にはバルーンの口元から2センチほどを押さえながら膨らますと結びやすくなります。

結ぶ

バルーンをふくらます・結ぶ・ひねるはマジックバルーンの基本です。
初めて挑戦する方は結ぶ段階でつまづいてしまう方もいますが、こちらの動画ではむすび方もていねいに解説してくれているので参考にしてみてください。

ひねる

マジックバルーンのひねりには、いくつかの種類があります。たらこひねり、しぼりひねり、輪ひねり、にぎりひねり、チューリップひねり、アップルリンクなどなど。

バルーンをひねるときは、ひねりたい所を軽くつまんで、やや左右にバルーンを引っ張り気味にして、右手を時計回りにひねります。ひねる方向はいつも時計回りと決めておいてください。こうして一回ひねり終えて次の箇所をひねる場合には、最初のひねり部分を左手の小指と薬指でしっかり押さえて、次の箇所をひねったときにそこがバラけてしまわないよう、注意しましょう。

文章だけだと難しいの、次の動画で基本の3ひねり、たらこひねり(ロックツイスト)、しぼりひねり(ピンチツイスト)、輪ひねり(ループツイスト)を見てみてください。

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簡単なマジックバルーン

ではさっそくバルーンアートを作ってみましょう。
紹介するのは一見複雑そうですが、マジックバルーンの基本と呼ばれるものばかりなので初めての方はまずここから挑戦してみてください。

簡単なマジックバルーン① ハート

女の子が大好きなハートのマジックバルーンです。
色違いやサイズ違いで何個も作って飾りたくなりますね。
とっても簡単なので初心者でも失敗なく作れるので、子供と一緒に挑戦してみるなんていうのも楽しそうです。
覚えておけばパーティーや結婚式、イベントの飾りつけにも役立つこと間違いなしです。

1 バルーンに空気を一旦最後まで入れて、2センチほど空気を抜きます。
2 口元と残した2センチの部分を結びます。
3 真ん中部分を折り込み、しっかりとにぎにぎします。
4 ハートの丸い部分はクセをつけるように左右とも曲げたらできあがりです。

簡単なマジックバルーン② 犬

マジックバルーンの王道ですが、子供ウケ間違いなしの犬の作り方です。
一本のバルーンで出来ているとは思えない複雑な見た目をしているのに作ってみると意外と簡単というのが嬉しいですね。
他の動物を作る時にも使うテクニックが入っているので基本をしっかりとマスターできるように練習しましょう。
耳や足は左右対称にバランスを見ながら作ることがポイントです。

1 バルーンを60センチほどふくらまして結びます。
2 頭と耳の部分を作ります。結び目のある方から6センチほどのバブル(小さな玉)を3つ作ります。結び目から頭・耳・耳というようにできあがりました。
3 3つ目のバブルの継ぎ目を折って両耳の部分を一緒に3回ひねります。
4 4センチ、8センチ、8センチの3個のバブルをつくります。4センチの部分が首、8センチの部分が前足になります。
5 前足部分をまとめて3回ひねります。
6 6センチ、8センチ、8センチの3個のバブルを作ります。6センチが胴、8センチが後ろ脚になります。
7 後ろ足部分をまとめて3回ひねったらできあがりです。

簡単なマジックバルーン③ リボン

女の子が大好きなリボン。こちらもマジックバルーンで簡単に作れちゃいます。
色違いでたくさん作ってパーティーの飾りに使ったらとってもカワイイですね。
左右のバランスを見ながら作るのがポイントです。

1 先端部分を1センチ残すように空気を入れる。
2 バルーンを真ん中で折り曲げ、折り曲げた方の先端をひねる
3 片方の先端をバブルが真ん中にくるように折り曲げる
4 バブルの部分をひねって、もう片方もひねったらできあがりです。

簡単なマジックバルーン④ 剣

男の子が夢中になる剣の作り方です。
ひねる工程が続いてちょっぴり難易度が高くなりますが、できあがった剣を見た時の子供のテンションがあがる事まちがいなしのマジックバルーンです。
色違いで作ったら戦いごっこが始まりそうな予感ですが、風船なら当たっても痛くないから安心して遊べますね。

1 先端を2センチのこして空気を入れ、むずび目は長めに残すようにする
2 内径が3センチほどになるように輪っかを作り、結ぶ
3 2センチほどのバブルを6つ作ったら輪っかに先端を通す
4 最後に下のバブルを作ったらできあがりです。

簡単なマジックバルーン⑤ うさぎ

マジックバルーンで犬を作れるようになったら今度は応用編のうさぎに挑戦してみてください。
作る工程は多いですが、基本のやり方さえわかれば作れる事ができます。
動物が好きな子供ならきっと喜んでくれそうです。
色違いのペアのうさぎを作ってみるのもオススメです。
最後に目を描くとますます可愛くなるかも?

1 バルーンの先端を7センチほど残してふくらませる。
2 口元から5センチの部分をひねり、ひねった所から12センチくらいのバブルを2つ作る。この時点でうさぎの顔と耳ができあがります。
3 2つのバブルをひねってまとめ、ひねった所から玉状のバブルを作る。
4 玉状のバブルから8センチくらいのバブルを2つ作り、2つのバブルをひねってまとめ前足ができあがりました。
5 もう一度8センチくらいのバブルを作り、ひねった所から12センチくらいのバブルを2つ作ります。
6 2つのバブルをひねってまとめて後ろ足ができあがりました。
7 後ろ足の輪っかの部分に前足をかけると座った状態のうさぎのできあがりです。

簡単(?)なマジックバルーン⑥ 花

最後にバルーンを3つ使って作る花の作り方です。今までのより少し複雑ですが、ここまでが出来ていれば問題なく出来ることでしょう。色を3つ使用することでより華やかな花になります。ここではにぎりひねりと輪ひねりの練習も兼ねて一枚ずつ花びらを作っていますが、通常はまとめてひねって一気に花びらを作ります。花びらの大きさをそろえることを心がけてください。

1 風船に40cmほど空気を入れ、少しほぐして、バルーンの先端を7cmほど残すようにします。
2 11cmが9cmに縮むぐらいのにぎりひねりで柔らかいバブルを作ってください。
3 バブルの結び目をつまんでひねり目まで移動させ、そのまま輪ひねりにします。輪ひねりにしたら結び目は輪の中に突っ込んでおいてください。
4 同様にして他の5枚の花びらを作ります。
5 6枚の花びらができたら、余ったバルーンの空気を抜いて、花びらの間に巻きつけます。
6 黄色で花の中心部分を作ります。
7 それを緑の風船の結び目のところに巻きつけます。なお、動画では、この緑の風船をひねって、葉っぱを作っています。
8 黄色と緑の風船を合わせたものを、花びらの間から中心部分に食い込ませます。

バルーンアートの保存方法

バルーンアートは、バルーンに無数に開いている見えない小さな穴から空気が徐々に漏れていって、いずれしぼんでしまいます。小さいしぼりの部分から目立って劣化していくため、それらを使っているバルーンアートの鑑賞に耐えうる限界は2~3日しかありません。

ヘアスプレー

せっかく作ったバルーンアートが2~3日しか保たないなんて、いやですよね。でも、これをもっと長持ちさせるための技があります。

バルーンアートを人にあげる際には、袋に入れて、風に当てないように持ち帰ってもらいましょう。風にしばらく当たると、バルーンの表面の艶がすぐになくなってきます。また、袋に入れなくても、ヘアスプレーをかけて渡すという手もあります。

ヘアスプレーで表面をコーティングしたバルーンアートは、かなり長持ちします。とは言え、複雑なバルーンアートだと、まんべんなくスプレーすることは難しく、結局は、コーティングがうまくされていない部分からしぼんでいき、5〜6日で鑑賞に耐えられなくなります。

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では、最初からバルーンにヘアスプレーをかけておいたら?

この方法は残念ながら、ひねる際にコーティング層がひび割れて、結局ダメなのです。では、バルーンアートは持っても5〜6日くらいなのでしょうか?

ウルトラハイフロートと木工ボンド

ウルトラハイフロートという溶液があります。これはでんぷん糊のような成分をしていて、これをバルーンの中にあらかじめ入れて、内部をコーティングしておくと、空気の抜けをかなり防ぐことができます。通常は、ヘリウム風船の寿命を伸ばすために使われています。

あるバルーンアーティストが実験したところによると、ウルトラハイフロートだけなら10日程度、そこにさらにヘアスプレーまですれば20日くらい、単純なデザインでは一ヶ月以上長持ちしたそうです。

また、木工ボンドをうまくバルーンの中に入れて内部をコーティングし、それとヘアスプレーを併用することによって、1年以上長持ちさせた人もいます。

ただ、ウルトラハイフロートは安くないし、木工ボンドの場合にはバルーンに入れる際にテクニックが必要だという難点があります。

こんな風に色々な保存技がありますが、初心者のうちは、あちこちが不揃いなバルーンアートだったりするので、逆に何も使わず2,3日でダメになってもらった方がいいのかもしれません。ウルトラハイフロートや木工ボンドの使用は、マジックバルーンによほど習熟して、一年中見ていても鑑賞に耐えうるバルーンアートができるようになってから、考えましょう。

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まとめ

今回ご紹介したマジックバルーンはどれも子供が好きなものばかりです。
こっそり練習して披露したらきっと喜んでくれるでしょう。
子供の誕生日の朝にお部屋いっぱいに飾ってあげたりしても喜んでくれるかもしれませんね。ぜひ試してみてください。


 

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