退職金は多くの人にとって、一生に一度だけの大金でしょう。それをどう使うかで、退職後の人生が大きく変わります。その運用方法をより堅実な順から、紹介していきましょう。

リスク無しの退職金運用方法の代表は、定期預金と保険

資金運用には、最低でも預けたお金、元本が全額戻ってくる「リスク無し」のものと、それなりのリターンが望める一方で、もしかしたら元本割れするかもしれない「リスク型」があります。

リスク無し退職金運用の基本は定期預金と終身保険

リスク無し運用の代表は、定期預金と終身保険です。

定期預金の金利は2018年現在、大手の銀行では0.01%くらいがほとんど。しかし、「定期預金の金利の比較(http://www.woman110.com/200807/)」というページで1年ものの定期預金2017年ランキングが紹介されていますが、一位の「じぶん銀行」はなんと、0.2%もの金利となっています。大手の20倍ですね!

早速この銀行がどんなところか調べてみたら、KDDIと三菱東京UFJ銀行が共同出資して設立したインターネット銀行でした。実店舗を持たないネット銀行は、一般的に高金利なようです。こうした定期預金にお金を預けるのが、一番堅実な、亀の歩みのような運用方法です。

次に終身保険ですが、終身保険というと30代で契約して、60歳になったらもう解約というイメージがあります。しかし、実は60歳以上から始めても、預けたお金以上が戻ってくる可能性のある保険もあるのです。

例えば「家計&保険マンモス」というHPの「退職金の運用法(http://www.hoken-mammoth.jp/knowledge/column/inoue/20130801.php)」というページに、60歳である会社の利率変動型終身保険に加入した場合を計算されています。利率変動型終身保険では、保険会社がその資金を運用し、それがうまく行ったら利率が上がっていくというものです。

このページでは最低保証が金利1.6%で考えてみていますが、計算では15年以上経って解約すれば、元本以上が戻ってくることになっています。もちろん運用実績がよくて、仮に3%の金利が実現されたとしたら、10年後の解約でもすでに元本以上が返ります。

保険の場合、死亡保障があるし、長年預け続けるのなら絶対こちらがおすすめです。逆に短期の場合には定期預金の方がいいですね。

リスクあり退職金運用の基本は投資信託とヘッジファンド

投資信託とは、資産運用会社に資金を預けて、その運用結果に応じて資産が減ったり増えたりする金融商品です。元本は保証されませんが、優秀な投資信託会社なら年間4%~5%程度の利回りを常時期待することができます。

なお、投資信託会社には元本保証に近いものとして、公社債を扱う会社があります。これは、日本(国債)または特定の会社(社債)にお金を貸して、利回り付きで定期的にリターンを得るものです。日本の経済が破綻したり、貸した先の会社が倒産したりしなければ、元本は保証される、手堅い投資信託です。

ヘッジファンドは投資信託と似ていますが、ヘッジファンドの場合、資金の運用方法が極めて多様化します。詳しいことは省きますが、その多様化の結果として、高リターンが望める反面、リスクも大きくなる金融商品です。利回りは、優秀なヘッジファンドなら年間15%~20%も望めます。

 

退職金運用には、配分を考えた分散投資がおすすめ

リスクなしとありの退職金運用方法を紹介しましたが、そのどれかひとつに絞る必要はありません。手堅く行きながらも、少しでも高い金利を得たかったら、それぞれの運用方法に資金を分散させるのがベストです。

実はそれをしてくれる、退職金専用の金融商品があります。

銀行の退職金特別プランは、リスク分散型の金融商品

いろいろな銀行が、退職金のための特別プランを提供しています。

例えばGoogleで「退職金 定期預金」で検索すると先頭に出てくる、三菱UFJ信託銀行の「ご退職者特別プラン(http://www.tr.mufg.jp/plan/taisyokukin-lineup_mutb.html)」を見てみましょう。

これには4種類のプランがあり、それぞれ定期預金と投資信託との組み合わせになっています。定期預金割合が100%の「定期預金プラン」では、例えば1,000万円を6ヶ月預けると、約17,930円の利息が付き、通常の定期預金より高金利となっています。

「ずっと安心プラン」では、50%以上を元本保証型の「ずっと安心信託」にして、残りを定期預金にします。「ずっと安心信託」では貸出金や有価証券等への運用が行われているので、非常に安心度が高いのですが、信託期間が5年以上となります。このプランでは年1.9%程度の利回りが望めます。

「投信プラン」と「ラッププラン」では、定期預金以外の部分の元本は保証されません。どちらも50%以上の資金を投資に回して、残りを定期預金にしますが、「投信プラン」は自分の選んだ投資信託に投資します。

一方、「ラッププラン」では、投資先をプロに任せます。こういったプランでは、リスクはあるものの、年5.5%程度のリターンが望めます。

退職金運用に迷ったら、ブログ記事も探して読んでみよう

退職金運用に迷ったら、先人のブログ記事を読んでみるのも手です。

例えば「早期&定年退職したオヤジの投資Blog(http://blog.livedoor.jp/kumazam-oyaji/)」では、55歳で早期退職、60歳で定年退職をした方の投資日記が綴られています。

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結構、参考になりますよ!

この記事以外にも、「退職金」についての記事はたくさんあります。ぜひ参考にされてください。

● サラリーマンの退職金って平均いくらくらいなの?

● 公務員の退職金の計算方法は年功序列型だった⁉

● 退職金もスゴイ?!平均年収600万オーバーの銀行員、退職金の平均ってどのくらい?

● 信用金庫の給料はいくらくらい?退職金や年収平均は?


 

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