転職したいと思ったら、一般的には、まず初めに履歴書や職務経歴書を用意する必要が出てきます。
でも、初めての場合、履歴書はともかく、職務経歴書なんて書いた事ないという方がほとんどではないでしょうか。

職務経歴書は、自分の前職までの職歴を書くとわかっていても、初めてで、しかも同業種内での転職ともなると、中身が薄くなってしまわないかと心配する方もいらっしゃるかもしれません。

看護師の場合、職務経歴書不要としている所も、慣例としてあるようですが、必要とされる場合は、どう書けば良いのでしょうか。
どんな事をどのような順序で書いておけば採用される可能性が高いのかをまとめてご紹介してみましょう。

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職務経歴書っていったい何?

履歴書を書いた事はあれども職務経歴書は書いたことがないという方でも、履歴書用紙を買う時に、職務経歴書のフォーマットや見本が一緒に入っているセットは見た事があるのではないでしょうか。

そういったセットには、簡単に、職務経歴書の書き方を書いてくれている場合もあります。
見本もあったりはするのですが、看護師にとって、そうたくさんの業種を転職してきたという人も少なく、ほとんどが同業内での転職をされるので、そのまま当てはめようとすると、ものすごく文字数が少なくなりがちです。

そもそも、職務経歴書という物は、自分が今までに仕事をしてきた内容と、スキルを経歴として自由に書き、履歴書の内容を補足すると同時に、自分の得意な部分をアピールする強力なツールです。

どうせ作るのであれば、自分らしく、かつ、採用担当者に読んでもらいやすいような、相手への心配りができた内容にできれば採用される率が高まります。
どこで自分らしさを出すのか、また、どうすれば読んでもらいやすくなるのかは、次から詳しくご説明します。

様式はどんなもの?書き方ってパソコン使う?

「読ませる」見やすさが大切

まず、履歴書は手書きにされる方が大半だと思いますが、職務経歴書は、文字数も内容も多い事と、自分らしさをアピールする上でも、パソコンで作成する事が一般的です。パソコンのスキルも同時にアピールできるからです。
もちろん、手書きで間違いなく美しく書ける自信のある方は、手書きでもかまいません。

まずは、担当者の目に瞬時に全体を読み取らせることのできる、整理された美しい文字とレイアウトが必要になってくるのです。

各順序も内容も、今までの職歴と仕事内容、期間が入ってさえいれば個人の自由になっていますので、過去にプレゼンテーションの経験がある方は、その知識を最大限に生かして表や文字の大きさ、余白などを工夫して、見やすい物を作るようにしましょう。

プレゼンの経験がない方でも大丈夫です。次のような順序で書いていきましょう。

まずは、自分の前職までにやってきた事を箇条書きでかまいませんのでいらない紙などに書き出しておきます。
転職経験が多い方なら、時系列でとりあえず並べてみましょう。
転職経験が少ない方なら、前職での経験のうち、どんな内容をどのくらいの期間していたか、ざっとでかまいませんので書き出しておきます。

その時、仕事の中身については、書けるものは細かく書き出しておきましょう。そうして、実際に清書する時の土台にします。

職務経歴書の基本的な書き方は?

では、実際の職務経歴書を作成していきましょう。
A4サイズ横書きで作成します。多くても、3枚まででまとめます。1枚でも充分です。

ビジネス文書でもありますので、上部真ん中に職務経歴書と書き、右上隅に作成年月日を入れ、そこから数行下に右詰めで、自分の名前、住所、電話番号など個人情報を入れます。

その下から書き始めるのですが、前職がたくさんある場合は、簡単に要約した仕事歴を最初に書いておきます。
前職が少ない場合は、なくてかまいません。

そして職務経歴を書いていくのですが、人によって個性が出てくる部分でもあります。
パソコンが得意な方は、ぜひ、好きなソフトで一覧表にしてみましょう。
パワーポイントでもエクセルでもワードでもかまいません。
気を付けるのは、余白と文字の配置に気を付け、誰にとっても読みやすく、ぱっと見にわかりやすい物にする事です。

職務経歴書に書く項目は?

職務経歴書として必要な項目は基本的に4つに分けられます。

経歴概略

大まかにはどのような仕事をしてきて、何が得意で、今後どうしていきたいのかといったところまで、職務経歴書自体の要約となる部分です。

とはいえ、その許容量は5行程度までと言われていますから、一番最初にここから書き始めるよりは全体を書き上げたうえで考えるのがオススメ。
全体を見渡してまとめとして考える方が、そのあとの内容が生きるしっかりとした文章が書けるでしょう。

職務経歴・職務内容

職務経歴書の本編ともいえる、経歴やそれに伴う内容を記載します。

編年式であれば、勤務した病院ごとに
  • 勤務先名(診療科目)
  • 勤務期間
  • 職位(役職)
  • 雇用形態
の4項目を最初に書きだします。

その一つずつに対して、具体的な職務内容を書いていきます。
診療に使用する医療器具の準備や処置室の管理、外用薬の塗布といったものなどのほか、リーダーや新人教育など何かしら任されたことがあれば、その点もしっかり盛り込んでおきましょう。

また業務の成果や学んだことをアピールできる場でもありますので、「これをしました」というだけでなく「これをしたことによって○○を学びました」といった点も考えて。

キャリア式であれば、看護師としてなのか助産師やヘルパーとしてなのかといった職種のほか、診療科目や勤務先の事業形態、役職ごとに分けてまとめます。

キャリア式で作成する場合は、箇条書きのような形ではなく表にまとめてしまうのがベター。
職種・経験期間・業務内容・勤務先や役職といった項目で分けて、職種ごとに横1列で関連する情報が見渡せる組み立て方であれば見やすいですよね。

経験期間については、キャリア式では時系列が読み取りにくいため「何年」「いつからいつまで」の両方を明記しておく必要があります。

保有資格

看護そのものに直接かかわりのある「保健師」や「助産師」、「ケアマネージャー」などといった資格はもちろんのこと、教員免許や英語・パソコンなど一見かかわりのなさそうなものでも、持っているのなら書いておくのがおすすめ。

この人ならこんなこともお願いできるだろうといった採用担当者のイメージが広がります。
さらに取得を目指して勉強中の資格があれば、「○○取得のために勉強中(受講中)」といった記載をしておきましょう。
前向きさも伝わりますし、面接のときの自己PRなどにもつなげていくことができます。

志望動機・自己PR

履歴書にも記載する欄のある志望動機や自己PR。
職務経歴書の場合は、実際に自分がどのような経歴やスキルがあるのかといった情報を踏まえて掘り下げて書いていくと良いでしょう。

そのほか、職務経歴に対する補足として実績や周囲から得た評価がどうだったのか、または自己分析から、自分の性格や行動面でその転職先に入るうえで長所といえるアピールポイントについて書くのも良いですね。
採用担当者に「この人と働きたい」と感じてもらえるよう意識しましょう。

職務経歴書のタイプは2種類

職務経歴書には職種を問わず「編年式」と「キャリア式」の2パターンがあります。
手書きの人は、箇条書きでもかまいません。ただ、可能であれば一覧表形式の方が見やすいです。

病院名(会社名)、担当部署、仕事内容、期間を入れていきます。
転職経験が多い人は、時系列にしてもかまいませんし、スキルごとにまとめていっても良いです。
編年式とキャリア式のどちらを採用するかは、自分の転職歴ややってきた仕事の内容に合わせて選びます。

編年式

時系列でまとめていく編年式は経験の少ない人にオススメな形式です。
職務経験が少なかったり複数の業種で多様な職務を担当してきたという人には、時系列で列挙した方がすっきりとまとめやすいという利点があります。

1年目で転職する人も多いという看護師、2~3割ほどは1年で転職するという話もあります。
その場合スキルごとにまとめて職歴を記載するといったことは難しくなりますから、必然的に編年式を選ぶことになりますね。

また看護師としての勤務経験が豊富な人であれば、ステップアップの遍歴が分かるようにあえて編年式で作るという方法もありますね。

キャリア式

スキルや経験ごとにまとめて作成するキャリア式は、勤務経験や習得したスキルなどが多い人ほど有効な書き方です。

職務内容や経験職種ごとにまとめて作成することで、何が得意で経験豊富であるのかといった能力の面が読み取りやすい職務経歴書になります。

また経験が長い人ほど、編年式で書こうとすると長くなりすぎてしまうケースも。
そういった場合にコンパクトにまとめる意味でもキャリア式で作るという選択肢もありますね。

 

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自己PRを意識した情報の整理がカギ

本当はあれもこれもアピールしたい職務経歴書。
ただ、内容は簡略して書き、あまり枚数が多くならないようにします。
多くても3枚には収まるように気を付けます。
あれもこれもと詰め込んで長くなりすぎ読む気がしない職務経歴書ができてしまっては、せっかくの有利なスキルや経験も見逃されてしまいかねません。

転職経験が少ない人は、仕事内容の中で、自分が得意とするものから細かく、スキルがわかるように強調して書くようにしましょう。
詳しく書く場合は例えば、患者様の健康チェック、手術の準備や介助についても、専門用語が多少入ってもかまいませんので書いていきます。
この時、自分が次の職場で特に役立てると考えているスキルについては、重点的に書いておきます。

ここまでが書けたらほぼ完成です。
あとは、自分の保有資格名と取得年月などを一覧で書き、その下に自己PRや、次の職場へアピールしたい事などを書いていきます。

例えば、大学病院などの病棟で働いてきた人が今後は訪問看護師として働きたいという場合なら、経験の中で「患者さんともっとじっくり向き合った看護を目指したい」といったことを、職務経歴と絡めて何がキッカケでなぜそう思い、実際に転職先でどうしていきたいのかといった内容であれば、志望動機としても自己PRとしても伝わりますよね。

自己PRするならこんな事を


自己PRというと、つい趣味や得意不得意を書きそうになるのですが、次の職場へのアピールという点では、趣味などよりも、職務に関する得意分野のみを書くようにしましょう。

前職でどのような経験をし、そのためどんな部分を次の職場でも活かしたいと考えているのか、具体的に、かつわかりやすく、短めの文章でまとめます。

自分の性格の中で、プラスの部分を元に、どれだけ前向きに次の仕事への意欲を持っているかをアピールできれば、採用担当も考慮しやすくなります。

一方、自分の性格の弱い部分やマイナス面、ネガティブな部分については、面接で聞かれた場合には答えれば良いのですが、こういった履歴書や職務経歴書の中で書く必要はありません。
いかに謙虚に自分をうけとめているかがわかるのは良いのですが、あまりにもマイナスなイメージが強いと、採用され辛くなってしまいます。

他の部分とのスペースの兼ね合いもありますが、少ない枚数でまとめるためにも、ここは、多くても300文字くらいで簡単にまとめる方が良いでしょう。
転職経験が少ない方は、逆にここを多めにして、新しい職場への熱意や意欲をアピールするのも一つの手段です。

こんなこと書いた!こんなときは?経験談

経歴には「こんなところで働いてました」も大切


ひと口に「病院」といっても、規模もさまざまですよね。
職務経歴書ではその仕事を「どんなところでしていたのか」という情報も、スキルなどをイメージする上で必要な要素になりますね。

えっ、「職務経歴書いりません」?!

面接時の必要書類に「履歴書」と「看護師免許書のコピー」とある場合は、職歴書は必要ないと思います
どのような病院でどのような部署に配属されていたかは、履歴書の職歴欄に記入するべき
特に、配置換えが何回か合った場合は、どの科に何年いたかが判るように

引用「Yahoo!知恵袋」

職務経歴書が特に必要とされないという場合もあります。
あえて指定されないものを提出することがプラスになるかマイナスになるかは読み切れないところ。
それならば、履歴書の職歴欄に少し詳しく書く、というのがベターなようです。

 

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まとめ

職務経歴書は、自由なフォーマットで書いて良いものになりますので、書き方を迷う人も多いですよね。
でも、ある程度自分の今までの仕事内容やスキルをメモ書きで書き出しておけば、あとは自分の強みを強調できるような順番で経歴を書いていき、自分が持っている資格や自己PRで締めくくれば良いので、それほど難しいものではありません。

ただ、文字数は多くなるものでもありますし、採用担当の人の目を引く、美しくわかりやすい物でなければ損をします。

ぱっと見に、一瞬で読み切れるような配置や余白の工夫はあった方が良いでしょう。
そして、枚数も1枚~3枚でまとめ、あまり多くないようにしましょう。

ビジネス文書の様式を踏まえ、プレゼンテーション力をアピールできれば、更にプラスにとってもらいやすいのですが、そこの自信がなかったとしても、最低限必要な項目があり、どんなスキルを持っているか、それをどう活かしたいかがわかるような物であれば、立派な履歴書の補足資料になり得ます。

プラスイメージを持ってもらえるような自己PRも上手に入れ、面接に備えましょう。
自分の強みを自覚する事も、転職を成功させる一つの鍵になります。
かといって傲慢にはならず、謙虚に、自分を抑えつつ、採用担当の人にわかりやすい、相手にやさしく伝えられるような想いを持って具体的かつ簡単な文章を書くように気を付ければ、患者様を想う職である看護師にとっては特にプラスになると思われます。

このブログ記事が新しい自分発見と、すいすい職務経歴書を書ける手助けに少しでもなれば幸いです。
皆様の転職成功をお祈りします。
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