念願の脱毛が始まったら、正しいケアをしっかり行っていきましょう。
レーザー脱毛や光脱毛は、「肌に優しく、最近では脱毛によるトラブルは心配ない」とは言え、脱毛するという行為そのものは肌への負担をかけていることは確かです。脱毛に使われる技術や施術するスタッフの技術とあわせて、あなたがきちんと正しいケアを行ってこそ安全な脱毛ができることを理解しておかなくてはいけませんね。
脱毛サロンやクリニックでも、必ず脱毛前後にしてほしいケアや、やってはいけないことなどを教えてくれると思いますが、しっかりと確認をしていきましょう。
その他にも、脱毛当日までの注意事項や当日の服装なんかも気になる方はこちらを参考にしてくださいね。
脱毛後の正しいケア方法
その1:保湿はしっかりこまめに行おう
脱毛後のダメージ肌は乾燥しがち。肌をしっかりと保湿することによって正常な肌バリア機能を取り戻し、肌の回復を早めます。
光脱毛やレーザー7脱毛は、毛根の中にある毛を毛乳頭に高温によるダメージを与えて破壊する仕組みです。簡単に言えば、毛を作る細胞を焼くようなイメージで、黒い色に光が反応して処理しますが、肌にまったくダメージが無いと言えばウソになります。
また、脱毛によって傷んだ毛穴は一時的ではありますが、軽く火傷をしているような状態です。そのため、皮脂や汗の分泌が滞ってしまい、乾燥してしまうのです。
乾燥した肌は、肌本来が持つ「肌バリア」機能が低下してしまい、肌の回復力を低下させ、正常なターンオーバー(肌が新しく生まれ変わること)ができなくなってしまうのです。そのため、かゆみ、肌荒れが起きるだけではなく、色素沈着、黒ずみ、シミなどが残りやすくなってしまいます。
まずは化粧水でしっかりと水分を補い、その上から乳液や保湿クリームでしっかりと水分に蓋をしてあげます。
もしも脱毛したサロンやクリニックで保湿クリームや軟こうが出されていたら、それを使うのがベストです。
その2:紫外線対策は必須!日焼け止め、長袖、日傘で対応を
保湿に並んで、重要なのが紫外線ケアです。
脱毛後の皮膚は、ダメージを受け、乾燥しがちになっていることもあり、紫外線ダメージも直接受けやすい状態になっています。そのままにしておくと、紫外線を浴びて肌が炎症してしまうこともあります。そうならないように、脱毛をおこなった部位は特に、紫外線を避けるよう心がけましょう。
脱毛後は、なるべく肌に優しい日焼け止めを塗り、汗をかいたらこまめに塗りなおすなどの注意をしましょう。
とは言え、日焼け止めを何度も塗りなおせない、汗っかきですぐに日焼け止めが落ちそう、ということもあるかもしれません。そういう場合には、長袖を着たり、ロングスカートをはく、日傘をさすなどして、二重、三重に紫外線をブロックするといいですよ。
脱毛した当日に日焼け止めを塗ってもいいの?
基本的には、日焼け止めを使っても大丈夫です。
肌は敏感になっていますので、なるべく肌に優しい成分の日焼け止めを選ぶなどの工夫は必要です。肌に優しい日焼け止めってどう選んだらいいのか分からない場合には、次のような点に注意して選ぶといいですよ。
1.ノンケミカル
日焼け止めは大きく分けると、「紫外線吸収剤」か「紫外線散乱剤」を使ったものの2つに分かれます。紫外線吸収剤は肌荒れをおこす人もいるので、紫外線散乱剤が入ったタイプを選ぶといいでしょう。
「ノンケミカル」とか、「ケミカルフリー」、「吸収剤不使用」などと書いてあれば、ノンケミカルという意味です。
2.刺激成分が少ない
例えば、エタノールや添加物、界面活性剤、合成ポリマー、着色料、香料などは、肌への刺激になりやすいと言われています。そこで、こうした成分がなるべく使われていない日焼け止めを選ぶようにしましょう。
商品パッケージには成分が書かれていますので、そこをしっかりチェックです。
3.SPF/PA値が高すぎない
日焼け止めパッケージには、SPFとかPAという数値が書いてありますよね。この数値が高ければ高いほど、長時間紫外線をブロックする効果が高い、ということになるのですが、それだけ肌への負担も高くなります。
通勤や通学、買い物程度しか屋外に出ないような人であれば、PA+~PA++程度でも十分な紫外線ブロック効果があります。
そもそもSPF値と言うのは、紫外線を浴びてから肌への影響を受けるのをどれくらい先延ばしにできるか、という値です。例えば、一般的には素肌に紫外線を浴びておよそ20分程度で影響が出てくると言われていますので、SPF値30と言った場合には、20分×30=600分=6時間は紫外線をブロックしてくれるという意味になります。
外出前に塗り直しができる人であれば、あくまでも屋外にいる時間だけ紫外線をブロックできれば十分なので、SPF15程度でも十分すぎるほどだということが分かります。
「たった何秒でも浴びたらだめなのかと思っていた」という人もいますが、知ってみれば納得ですよね。
面倒であれば、赤ちゃん用とかお子さんにもOKと言ったことが書かれた日焼け止めを選ぶといいですね。このほかにも、サロンやクリニックによっては、おすすめの日焼け止めがある場合もありますので、聞いてみましょう。
曇っているから日焼け止めは不要?
いえいえ、そんなことはありません。
肌に悪い影響を及ぼすと言われているUVBは、たとえ曇りの日でも約8割は地表に届いていると言われています。雨の日や曇りの日も、いつもと変わらない紫外線ケアをすることできれいな肌を守りましょう。
ポイント3:火照った肌を冷やしてクールダウン
脱毛後の毛穴の中は、軽く火傷をしているような状態です。
火傷は通常冷やしますよね。脱毛後も同じです。
基本的には、サロンやクリニックでは冷却しながら施術を行ったり、施術後に冷却するなどして対応していますが、それでもなんとなく帰宅しても肌がほてっていることもあると思います。特に夏などは、そもそも身体の中に熱がこもりがちな時期。そのため、思ったように脱毛部位の熱が抜けきらないこともあります。
そういう場合には、冷たくしたタオルや冷凍庫にある保冷剤などをタオルでくるんで脱毛部位にあて、クールダウンしてあげましょう。
冷やした方がいいとはいえ、保冷剤を直接肌にあて続けてはいけません。タオルにくるんだり、ガーゼを肌に乗せた上に保冷剤をあてるなどの工夫をしましょう。
なかなか熱が取れないで赤くなっている時はどうすればいいの?
翌日になっても赤みが引かない、ほてっている、ヒリヒリするなどの症状がある場合には、すぐに皮膚科を受診しましょう。もしもクリニックで医療脱毛をした場合には、そのクリニックでアフターケアも含んで対応していることが多いので、直接クリニックに連絡をして診てもらうようにしましょう。
脱毛後、ほてった状態でかゆみが出ることもありますが、掻いてはいけません。ダメージを受けている肌をさらに掻いてしまうと、シミや黒ずみが残ってしまう可能性があるんです。
かゆみが出ている場合にも冷やすなどしてしのぎ、治まらなければ皮膚科やクリニックを受診しましょうね。
脱毛後はダメ!NG集
脱毛後は肌ケアが重要なことは分かりましたよね。
さらに、実は日ごろはあまり気にしていないかもしれないいつもの行動が、肌にダメージを与えることもあります。
NG1:入浴してはダメ
サロンやクリニックでも注意されると思いますが、脱毛後の入浴はNGです。
脱毛した肌は火傷状態。入浴すると、身体が温まってしまい炎症を進める結果になってしまいます。当日はぬるめのシャワーを浴びるだけにしましょう。お湯を張ったお風呂に入るのは、施術後3日以上経過してからです。
NG2:運動やサウナ
基本的に身体を温める行為は全てNGなので、脱毛後の運動やヨガ、サウナ、岩盤浴、マッサージなどは避けましょう。最近流行りのホットヨガもダメですよ。
学生さんだと、体育の授業があったりすると思います。授業の曜日は分かっていると思いますので、なるべく体育の授業がある2~3日前には脱毛の施術を終えておくようにしましょう。
NG3:飲酒やカラオケ
「え、なんで?」と思うかもしれませんが、飲酒も身体を温めてしまいます。できれば、脱毛当日の飲酒はしないようにしましょう。
また、カラオケなどで友達と盛り上がったりするのもNG!
実は大きな声を出すカラオケは意外と体温を上げてしまいます。歌に合わせて思わず踊っちゃったり、身体が動いてしまうこともあるので、気を付けましょう。
NG4:制汗剤は使わない
誰でも自分のニオイって注意していますよね。ましてや、ワキの汗の臭いは気になります。
そこで、夏は特に制汗剤を使っている人も多いと思いますが、脱毛後の使用はNGです。
特にワキは皮膚が薄く、刺激に弱い部分なのに、制汗剤などの成分が刺激となってダメージ肌をさらに刺激して炎症を起こしやすくなります。炎症を起こした肌は、色素沈着しやすく、ワキの黒ずみになってしまうかも・・・。
基本的には、脱毛当日の制汗剤は使用せず、翌日以降の肌の状態を見て使用します。
もしも赤みがある、熱が引かない、ヒリヒリするなどがあれば、制汗剤の使用はしばらく待ちましょう。
どうしても汗が気になる人は、
・まめに冷たいタオルで汗を拭く(シートタイプのふき取りシートは制汗剤が入っていることもあるのでNG)
・ワキ汗パッドを使う
・クールインナーを着用して汗を防ぐ
・脂っぽい食事は臭いの元なので食事は和食を意識する
などの対策で乗り切りましょう!
NG5:予防接種
予防接種については、脱毛前にしてはいけないということは聞いていると思いますが、脱毛後もNGです。
予防接種をすると、個人差や体調によっても異なりますが、肌や体調が敏感になったり、人によっては体調がすぐれないといった症状が出る場合もあります。脱毛後の肌は敏感な状態なので、早く正常な状態に回復させてあげることが重要なのですが、体調の悪化によってその状態が回復しなくなってしまうのです。
NG6:ぴったりスキニージーンズやきつい下着
スマートに見えて活動的なスキニーはおしゃれに欠かせません。ところが、脱毛直後は避けた方が無難です。
と言うのも、脱毛後の敏感な肌は、ちょっとした刺激でダメージを受けやすくなっています。こすったり掻いたりと言った摩擦もNGなんです。
例えば、ヒザ下やヒザの脱毛をしたのにぴったりスキニーで皮膚を摩擦してしまう、VIO脱毛の後に小さめのアンダーで刺激してしまうなどです。
摩擦によって、黒ずみなどの色素沈着が起こりやすく、一度できてしまった色素沈着はきれいになるまで時間がかかってしまうのです。
ひざやVラインの黒ずみに悩む人は多いですが、こうした摩擦が大きな原因になっていることも多いです。
できれば、身体と衣類の隙間の多いふわっとした洋服やフレアスカートなどを着用するといいでしょう。もちろん、脱毛後にガードルや補正下着などを履くのも避けましょうね。
NG7:自己処理
脱毛をしたからと言って、当日にツルツルになるわけではありません。
個人差や部位によっても異なりますが、光脱毛の場合だと、1~3週間かけて毛が抜けていきます。また、仮にしっかり脱毛できていたとしても、毛が抜けるまでの間は、排出されるために押し出されて伸びているように感じます。
こうなると、どうしても自己処理したくなるのですが、脱毛直後の自己処理はNGです。理由は、もうお分かりですよね。肌へのダメージを避けるためです。
どうしても自己処理したい場合には、脱毛から2週間程度は待って、電気シェーバーを使って処理するようにしましょう。毛抜きや引き抜くタイプの脱毛、薬剤を使った脱毛は2週間たったとしてもダメですよ。
もしも2~3週間まっても、施術した部分の毛が抜けない時は、こちらを見てください。
NG8:スクラブやピーリング
毛も気になるけど、毛穴や角質も気になるからと言って、スクラブやピーリングで肌を刺激てしてしまってはいけません。
せっかくきれいになるために脱毛をしているのに、刺激で逆に炎症させてしまったり、黒ずみを作ってしまっては本末転倒です。脱毛にも美肌効果はありますから、効果がでるまでしばらく待ってみましょう。
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脱毛から2~3週間たって、肌の状態が普段通りに戻っていれば使ってもOKです。でもゴシゴシは禁物。やさしく洗ってあげてくださいね。
NG9:エッチはもう少し待って!
VIO脱毛した当日は、やはりエッチは待ってもらいましょう。エッチはデリケートゾーンへの摩擦などの刺激となってしまいます。
黒ずんだりしたら、ちょっと嫌ですよね・・・。見せるためにVIO脱毛してるわけじゃないという人もいるかもしれませんが、やっぱりキレイな肌色をキープできるなら、したいところです。
VIO脱毛が完了すると、「彼氏が喜んだ」とか「感度が良くなった!」などの口コミも多いので、ちょっとの間だけガマンしてもらって、後でもっと仲良くなりましょうね。
肌トラブルを避けてツルツル肌を手に入れて
いかがでしたか?
脱毛後に重要なことは、
・保湿
・紫外線ケア
・クールダウン
でした。
このうち、保湿と紫外線ケアは、脱毛直後だけでなく、脱毛期間中はずっと気を付けましょう。保湿が十分できずに乾燥が進んでしまったり、日焼けしてしまった場合には、どちらも施術を断られたり、部分的に避けて施術することになります。
すると、せっかく1回分の予約をとったのに無駄になってしまいますよね。
また、保湿と紫外線ケアは、脱毛をする・しないに関わらず、美肌作りの基本です。生涯日わたってこうした正しいケアを身に付けることで、いつまでもきれいな肌をキープすることができますから、ぜひ脱毛を機に習慣にしてしまいましょう。
脱毛後の肌は、火傷状態。早く健康な状態に回復してあげるのが一番なのですが、肌ケア以外にも日ごろからしっかりと美肌に良いと言われる栄養を摂る、脱毛前後は体調を整える、質の良い睡眠をとって回復を早めるなどを心がけるとさらによいですよ。
これから脱毛を考えている人は、こちらも参考にしてみてくださいね。
脱毛はしっかり知識を得て納得のいくサロンを選んでくださいね ⇒ 脱毛の基礎知識