中学生のスマホ所持率が50%を超えた現代、子供にいつスマホを与えるかは親の悩みどころです。

友達がみんな持っていてLINEをしているから、仲間外れになりたくないとせがんでくる子供もいることでしょう。あるいは、ゲームをしてみたい、ネットで検索してみたい、親が子供に防犯のために持たせたいなど、ニーズは年々高まってくる一方です。

メリット、デメリットをよく考えた上で、やはり持たせたいと考えた場合、子供を守るためにも、使い方のルールが必要になってきます。よそのお宅では、みんながどうやっているのか、気になる所ですよね。

今回は、世界で共感されているルールや、企業が勧めているルールなどを例に、最低限決めておいた方が良いルールと、状況によっては必要となるルールにわけてまとめてみました。

そもそも、なぜスマホのルールは必要になるの?

スマホはとても便利な機械です。
通信もでき、ゲームもでき、音楽も聴けて写真も撮れ、お財布にもなる。
しっかりすべての機能を完全に把握している人は、大人でも少ないのではないでしょうか。

便利な反面、パソコンの小さい版であり、電話でもあるスマホは、インターネットの環境にすぐアクセスできるものですから、大人でも怖いと思うような犯罪に簡単に巻き込まれてしまう恐れがあります。

また、大人でもそうなのですが、結構強い依存性が確認されています。テレビでもよく問題視されているニュースが流れたりしますが、スマホの使い過ぎでストレートネックになり、体調を悪くしてしまうケースもあります。

子供同士で、面と向かって言えない事を、ネットを使えば言えるからと悪口を書き込み、喧嘩になったりエスカレートしていじめになったりしがちなのも、問題です。

どんなに便利で楽しいものだとしても、怖い事がたくさんあるのが現実です。ルールが守れるかどうかは、個人の自制心次第ですが、中学生の場合には特に、親が主導権を握り、感受性が豊かでコミュニケーション力も未熟な子供を最大限守る必要があります。

とりあえず最低限守らせたいスマホルール4つのポイント

まずは、必ず、子供と一緒に、なぜこれを守らなくてはならないかを考えながら、次の4種類のルールを決めましょう。

1.使用禁止する時の条件

例えば、最初に決めたルールを一つでも破ってしまったら一か月使用禁止にするとか、もう使わせないなど。
あるいは、成績の順位が何番に落ちたら、一定期間使用禁止。
テスト教科の合計点が何点以下だったら禁止するなど。

2.親の所有物であるので、親に借りているという意識を常に持つこと。

親が料金を払っているのですから、お子さんが使っていようがそのスマホは当然親のものということになります。そのため、使用する事に関する制限は、親の監視のもと、時間や料金について決めていきます。
もちろん、パスワードは必ず共有し、いつでもスマホの中を見られる状態にすること。また、普段の置き場所も、居間など、親がすぐに手に取れる場所にすること。

3.他人の悪口は絶対に書き込まないこと。

SNSなどを利用するかどうかも含めて相談が必要です。
たとえメールであっても、LINEであっても、面と向かって口に出して言えないような事は、書いてはいけない事を教えます。

4.サイトの閲覧は、子供用アクセス制限のかかったサイトのみを利用すること。

もちろん親がしっかり勉強して設定してから渡すのですが、子供にも、有害なサイトがあることや、個人情報を書き込む事はしないなど、知っておいた方が良い知識はしっかり教えておきます。
もちろん、課金はしない事や、何か登録が必要なサイトにアクセスできたとしても、登録はしない等の取り決めも必要になってきます。

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※ 中学生の子のスマホには使用制限をかけたいけどどうやるの?

状況によって必要になってくるスマホのルールとは

それぞれの家庭の事情によって異なってくるとは思いますが、ざっと、以下のようなルールを必要に応じて追加します。

・家にいる時の通話は、スマホではなく固定電話を使う
・勉強中や家族との団欒、食事中はスマホを使わない
・メールの使用回数制限
・変なメールや表示が出た場合は、隠さず、必ず親に相談する
・家以外で電話をする時は、無料通話を使うが、他の手段がない場合にのみ使う
・親からの電話には必ず出る
・通話相手の家族にも配慮し、決まった時間以外に電話をしない
・学校や塾で持ち込み禁止されている場合は、持っていかない
・紛失したり、壊した場合は自分の小遣いでどうにかすること
・なくした場合はすぐに保護者へ連絡し、見つけたという他人がいても、付いていかない
・公共の場でのマナーモードにするなどの配慮
・自分か誰かの恥ずかしい写真などをやり取りしない事
・メールアドレスを含む、個人情報を友達に伝えた場合は、誰に伝えたのか保護者に報告する
・ゲームなどをするなら、その時間や場所についての取り決め

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※ 中学生の現在のスマホ所持率多いのなら持たせるべき?

※ 中学生が出会いやすいスマホトラブルとは?

まとめ

どんなルールを決めたとしても、信頼関係がなければ守られず、結局トラブルに巻き込まれてしまう場合もあります。
どうしてスマホを持たせようと思ったのか、持ってしまうとどんな危険が待っているのかを、親子でじっくり話し合いながらルール作りをしたいものですね。

便利なツールゆえに、人間が本来持っているコミュニケーション能力や、学習能力の妨げになりかねないものでもあります。
例えば、電話のマナー一つとってみても、子供同士で通話できてしまう事によって、相手の家族や親と話す時の礼儀作法が守られない可能性もあります。
固定電話しかなかった時代は、どうしても相手の親を介して友達に連絡しなくてはならなかったので、自然に話し方も改まったものになり、通話時間も短めにする事を意識していたように思います。

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また、スマホに限らない事ではありますが、ゲームを始めてしまうと、家族の中での会話も減ってしまいがちです。

子供との会話がまずスムーズで、なんでも悩みを聞いてあげられるような状態でなければ、子供が出会ってしまったトラブルに対処する事が難しくなってしまいます。
ルールを実行するには、そこをよく理解したうえで、親子の関係をまず良好に保つ努力をしなくてはなりません。

内閣府の調査でも、親が子供のスマホ使用の実態を理解しているかどうかのアンケートでは、子供の認識と親の認識に開きがある事が結果として出ています。
つまり、親が知らない所で、子供が何かのトラブルに巻き込まれている危険性は、常に可能性としてあるのです。
そこで一緒に解決に導けるかどうかは、親子間の関係次第ですので、このルール作りをきっかけに、しっかりとした信頼関係を作っていけるといいですね。

参照 DoCoMo

 

 

 


 

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