冷蔵庫の自動製氷機は、水をタンクに入れておくだけで、勝手に氷を作ってくれる、ありがたい機械。
でも、お手入れをしていますか? お手入れしていないと、汚れた水で作った氷を食べることになりますよ。
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Contents
製氷機のお手入れの仕方
自動製氷機は、カビや水アカを予防するため、定期的な手入れが必要です。
メーカーや機種によって、お手入れの仕方は違いますので、ご自宅の冷蔵庫の取扱説明書を読んで、方法を確認しましょう。取扱説明書をなくしたときは、メーカーのホームページからダウンロードできます。
一般的なお手入れ方法と頻度
■給水タンク・浄水フィルターの手入れ 《週に1回》
給水タンクと浄水フィルターを水洗いします。
■氷ケース《3ヶ月に1回》
取り出して洗います。
■製氷皿《年に1~2回》
取りはずせるものは、はずして水洗いします。傷がつかないように、手でやさしく洗ってください。
◎浄水フィルターは、通常3~4年を目安に交換します。取扱説明書に購入方法が書いてあります。ネットで購入できるものもあります。
◎取り外せない部品の掃除は、説明書の通りにしてください。自動的に掃除できる機能が装備されているものもあります。
◎給水タンクには、水道水を入れます。浄水器の水やミネラルウォーターを使っている人は、3日に1度、給水タンクのお手入れが必要です。
クエン酸を掃除に利用しよう
クエン酸とは、柑橘類に多く含まれる物質です。酸味を持ち、食品添加物としても利用されます。体内でエネルギーを発生させるときに使われ、疲労回復に有効といわれています。
しかし、このクエン酸は、掃除にも利用できます。特に、水アカの洗浄に役立ちます。
クエン酸はどのような汚れに効果があるか
クエン酸は酸性ですので、アルカリ性のものを中和させる働きがあります。ですから、アルカリ性の汚れ(尿・水アカ・石鹸かす・カルキ成分)などを中和して落としやすくします。
クエン酸には消毒・殺菌作用があり、口に入れても害のない物質ですから、電気ポットなどの食品関連の器具の掃除にも適しています。
クエン酸水で汚れを落とそう
クエン酸を掃除に使う時は、スプレーボトルに、水100mlとクエン酸小さじ2分の1を入れ、振って溶かし、「クエン酸水」を作ります。
クエン酸水を汚れに吹き付け、しばらく置いて拭き取って、汚れを落とします。
トイレやお風呂場の汚れに力を発揮します。
参照:R.STYLE
製氷機の掃除、ここに注意!
以下のような点に注意しましょう。
- 塩素系の洗剤(ハイターなど)と同時に使わないこと。有毒ガスが発生する危険性があります。
- 水拭きをきちんとして、成分を残さないこと。特に、ステンレス製品はしっかり拭き取ってください。
- 手荒れ防止のために、手袋をすること。
- 鉄・大理石には使えません。
製氷機の取り外せる部分を、クエン酸で洗う方法
クエン酸を利用して、製氷機を掃除してみましょう。
まずは、取り外して洗える部分に水アカなどがついて汚れている、というとき。
クエン酸は、食用と工業用があります。清掃のためには、工業用でいいのですが、製氷機の掃除ということで、口に入る可能性もありますから、気になる人は、食用のクエン酸を使いましょう。(食用は、値段が高いです)
つけ置き洗いで洗う
給水タンクに水アカがついているようなときは、どうしたらよいでしょうか。
家電メーカーは「汚れがひどいときは、中性洗剤で洗う」と取扱説明書に書いていますが、それでは落ちそうにない場合は、クエン酸水に浸して洗ってみましょう。
水200ml(カップ1杯)につきクエン酸小さじ1杯の割合で、混ぜ合わせます。
水2リットルならクエン酸大さじ3杯くらいです。
洗い桶などの中にクエン酸水を入れ、給水タンクなどの取り外せるものを、2時間ほど漬けます。
その後、柔らかいスポンジなどで汚れを落とし、すすぎます。
*フィルターはクエン酸水に漬けないでください。
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製氷機の内部も洗ってみた
取り外せる給水タンクや製氷皿、浄水フィルターなどは、外して洗えばいいのですが、外せないパイプ類、とくに管の中などは、どうすれば、清潔に保てるのでしょうか。
実は、内部も、クエン酸を使って清掃できるのです。
やりかたは簡単。クエン酸水を給水タンクにいれ、「クエン酸水の氷」を作ることで、パイプの中まで洗います。クエン酸水の氷を作った後、何回か水道水で氷を作って、クエン酸の成分を取り去ってしまいます。
製氷機のお手入れに挑戦!
冷蔵庫を買って、1年以上になりますが、製氷機のお手入れをしていなかったことに気づき、このいい機会なのでマニュアル片手にやってみました。我が家の冷蔵庫(Panasonic)の自動製氷機から、取り出せるものを取り出してみるとこんな感じです。
ひとつひとつ水洗いし、氷ケースは、元に戻しました。
それほど汚れていなかったので、水洗いだけにしましたが、汚れがひどければ、クエン酸水に浸けてから、スポンジで洗い落とせばよいです。
内部洗浄にも挑戦
ボールに600mlの水を入れ、クエン酸大さじ1杯(小さじ3杯)を溶かします。
使用したクエン酸は、50gで350円の食品添加物用のものでした。
そのクエン酸水を給水タンクに入れ、製氷機にセットします。(このとき、浄水フィルターは、つけません)
あとは、普段通り氷を作り、できた氷は捨てます。
その後、水道水で給水タンクをよく洗ったあとで、今度は給水タンクに水道水を入れて氷を作り、パイプの中をすすぎます。その時には、浄水フィルターはつけておきます。すすぎ用の氷作りを3回くらいしたら氷を捨て、清掃が終了です。
氷を何回も作らなければ終了しませんので、一連の作業が終わるまでに、まる1日はかかると思ってください。時間がかかるので、氷を必要としないときに、時間の余裕を持って試してみてください。
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やってみると、それほど手間のかかる作業ではありませんでしたよ。
もともと目に見える汚れのつきにくい部分なので、キレイになった!という実感があるわけではありませんが、気持ちよく氷を使うことができます。
食紅で色をつける方法もあるよ
クエン酸の含まれた氷を他の氷と判別するため、また、クエン酸がすすげたかどうかを判別するために、食紅を利用する方法があります。
手順は上と同じで、ただ違うのは、最初、クエン酸水を作るときに、食紅をごく少量、水で溶いて加えるということです。
自動製氷させると、食紅が入っているので、色の付いた氷ができます。色のついた氷は、捨ててください。
クエン酸水がなくなったら、タンクを水で洗い、水道水を入れて氷を作ります。これが、パイプ内のすすぎになります。
氷に、最初は色が少し残っていても、次第に色が薄くなっていきます。始めの2~3回までできる氷には、パイプ内のクエン酸が付着している可能性がありますから、食べないで捨てましょう。
家族には、色つき氷は食べないように言っておくか、紙に書いて貼っておくかしましょうね。「ジュースを凍らせた?」と思って食べることもあるかもしれませんから。
クエン酸で洗浄するのは、年に1~2回程度で十分です。
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まとめ
冷蔵庫の製氷機は、とても便利です。しかし、きちんと清潔にしていないと、汚れた氷を食べることになります。
取扱説明書に書いてある方法で、定期的に洗浄しましょう。フィルターも、交換してください。
そして、たまには、クエン酸を使って、パイプの中もキレイにしましょう。