手作りのコバエ取り、というと、ネットの定番は「めんつゆトラップ」。
めんつゆのアルコールのにおいで、コバエをおびき寄せて溺死させる、という手法です。
でも、ちょっと待って。アルコールのにおいで引き寄せるのなら、最初から「アルコール」を使えばいいんじゃないの? 「めんつゆ」じゃなくてもよくない?
……という単純なギモンから、1つの実験を始めました。

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自作「めんつゆトラップ」の原理

さて、ここで、改めて、「めんつゆトラップ」の仕組みについて、復習しておきましょう。

〈材料〉
市販のめんつゆ15cc(大さじ1)
水75cc(大さじ5)
食器洗い用洗剤3滴ほど。
〈作り方〉
めんつゆ1に対し、水5の割合で混ぜ合わせて容器に入れ、洗剤を加えます。
〈原理〉
めんつゆの中のアルコールのにおいに引きつけられてやってきたコバエは、本来なら、体の油分で水をはじくため、めんつゆには溺れないはずなのです。
しかし、洗剤に含まれる界面活性剤のために、表面張力が弱くなっているので、体の油分では水をはじけずに、コバエはめんつゆで溺れてしまいます。(かわいそう)

めんつゆ以外のものでも、いけるか?

めんつゆじゃなくても、このトラップは成立するのか、成立するなら何がいいのか、調べたいと思います。

めんつゆの代わりに、何を使うか

めんつゆの代わりに使うことにしたのは、

①「酒(料理酒)」
②「醤油」
③「酢(穀物酢)」
④「オレンジジュース(100%)」


です。どれも、においでコバエを誘引できそうなものばかりです。
これらに加えて比較のために、

⑤「めんつゆ」
⑥「水道水」(洗剤は入れない、ただの水)

も入れておくことにしました。

(はい、みなさん、記念写真ですよ~。集合して~)

5品のうち、3つはミツカンの製品でした。こんなことに使って、ミツカンの社員さんから怒られないでしょうか。

どれも、水で5倍に薄め、台所用洗剤(フルーツの香りのするもの)を3滴たらして、100均で買ってきたコップに入れました。


これに、「⑥水道水だけ」も加えて、朝10時~夕方6時までコバエがいそうな場所に置いてみました。

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1日目の結果

1日が終わった段階で、何匹とれたかを数えました。写真で見ると、右上の「酢」に多くのコバエが入っていることが分かると思います。

①酒(1匹)
②しょうゆ(?匹)
③酢(23匹)
④オレンジジュース(1匹)
⑤めんつゆ(3匹)
⑥水道水(0匹)


「しょうゆ」が、(?匹)になっているのは、しょうゆの色のせいで、はっきりと見えないからです( ;∀;)
しかし、よくよく見ると、蜂のような大きな虫が2匹かかっているようでした。コバエも結構いるみたいですが、いかんせん、しょうゆの色が濃いため、よくわかりません。薄口しょうゆにすればよかったかな?

「酢」が、すばらしい効果を示しています!
「しょうゆ」も、まだ確認はできていませんが、虫を集める効果は絶大だと言えます。
「めんつゆ」も健闘しています。本家のめんつゆトラッパー、がんばれ!

2日目の結果

夜は、家の中に入れて、次の日の朝、また外に出し、夕方まで放置しました。

2日目の夕方に回収してから中身を紙の上に出して、捕獲された虫の数を数えました。トラップにかかっていたコバエは、茶系の体に赤い目のショウジョウバエでした。
めんつゆトラップにかかるのは、ショウジョウバエだけだ、という説と、ノミバエもかかる、という説があって、どうなんだろうか、と思っていたのですが、今回の実験では、ノミバエはいないようです。
たまたまノミバエがいなかった、ということも考えられますので、たやすく結論は出せません。

たとえば「キムチトラップ」「納豆トラップ」などを作れば、ノミバエもかかるような気がします。が、そんなことをすれば、家の中にコバエを呼びこんでしまいそうです。「誘引力」は必要ですが、強すぎると招かれざる客を引き入れてしまう、というジレンマを感じます。

さて、2日間で捕獲できたコバエの数です。1日目から、連続して、そのまま同じ容器を使ったので、数は、1・2日両日の合計です。

①酒(1匹)
②しょうゆ(コバエ31匹+蜂など3匹)
③酢(30匹)
④オレンジジュース(4匹)
⑤めんつゆ(11匹)
⑥水道水(0匹)


捕獲力のランキングを発表します。

1位、しょうゆ
2位、酢
3位、めんつゆ
4位、オレンジジュース
5位、酒


ショウジョウバエは英語で「fruit fly(フルーツバエ)」といわれており、果物にたかるイメージがあったので、オレンジジュースにはたくさんかかるのではないかと予想していたのですが、案外、少なかったです。

酒が最下位なのは意外でした。アルコールが飛んでしまったのでしょうか・・・。

この結果から考えられることは、「めんつゆトラップ」より「酢トラップ」や「しょうゆトラップ」の方が、コバエの捕獲に向いているのではないか、ということです。
捕獲できたコバエの数だけ見れば、酢としょうゆの効果が、断然高いです。

しかし、今回、野外でコバエを捕獲したのであまりにおいは感じなかったのですが、もし室内でこのトラップを仕掛けるとすれば、しょうゆと酢は、においがキツすぎます。
さらに、しょうゆは、色が濃すぎて、どのくらい捕まったか見えませんし。

においがマイルドで色の薄いめんつゆが、室内に置いて使うには、最適だと思います。そうめんを食べた後に残るめんつゆを使えば経済的ですしね。めんつゆがおすすめです。

もちろん、臭いよりも実績重視だ!という方は、酢やしょうゆをどうぞ。

結論

コバエを捕獲するトラップの材料として「酒」「しょうゆ」「酢」「オレンジジュース」「めんつゆ」を比較した今回の実験では、誘引力では、「しょうゆ」が最も優れていることが判明しました。「酢」は「しょうゆ」とほぼ同等の誘引力があります。

「めんつゆ」は、しょうゆと酢には、やや劣るものの、コバエ捕獲には十分です。

ただし、家屋内に設置すると、「しょうゆ」「酢」はにおいが強すぎるでしょう。
したがって、総合的に判断して、コバエ捕獲トラップの材料には、「めんつゆ」が最適だと結論づけられます。

結局、「Aさんって、仕事はすごくできるけど、一緒にいると疲れるよね。でもBさんは、仕事は、まあまあできるし、一緒にいたら、ほっとできるんだよね。最終的にはBさんの勝ちだね」というような話です。
(A=しょうゆ・酢 B=めんつゆ)

もっとも、キッチンでコバエが大発生して困ったときは、においのことなど二の次ですから、酢かしょうゆでトラップを作るのがいいですね。

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まとめ


「めんつゆトラップ」は、めんつゆのかわりに、酢やしょうゆなどでも作れます。
においが強い酢やしょうゆは、捕獲力も強力です。かといって、においが強すぎるものは、あまり室内に置きたくはありません。
ほどほどのバランスのとれたものが「めんつゆ」なのではないでしょうか。
さすが、コバエ取りといえば、「めんつゆトラップ」と言われるだけのことはありますね。
こうして、めんつゆの偉大さを再確認して、実験は終了したのでした。


 

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