脱毛って自分で処理する場合は何度も何度も剃ったり抜いたり取り除いたり・・・かなり面倒ですよね。それをサロンで行えばスルッと抜けていくと聞いたけれど、いったいどういう仕組みなのか不思議ですよね。
お友達が始めたりして自分もやりたいな~、とは思うけれどその前に知りたいサロンのあれこれ。
少し勉強してきちんと自分なりに理解してから始めることが、トラブル回避のポイントですよ。もしも未成年の方なら、あなたが先に知識を得てご両親を説得する材料にしてしまいましょう。
高校生ならこの記事も参考にしてみてね。
Contents
毛の抜ける仕組み
どうして毛が抜けるの?
毛の抜ける仕組みを知るためには、まずは毛の生える仕組みを知る必要があります。
毛が生えてくる時期には、大きく3種類の時期があります。
種が土の中で眠っているような時期である「休止期」、ぐんぐん芽を出し花を咲かせていく状態の「成長期」、もう咲き終わって枯れてゆくだけの「退行期」。
この間の周期を毛周期と言います。毛周期は全身の毛それぞれで違いがあります。例えば髪の毛は4年~6年と言われていますし、わき毛やデリケートゾーンなどは1年~2年半と言われています。
この毛周期の中でも、成長期には、毛の黒い部分、つまりメラニン色素が一番多くなっています。その毛根部分を狙ってレーザー等をあてると、色素に光が強く反応して毛乳頭と呼ばれる毛根細胞を破壊し、それ以降毛が生えてこなくなるのです。(一部の光では、休止期にアプローチするものもありますが、いずれにしても毛周期を利用して効率よく脱毛して行くのは同じです。)
見えているのは毛の一部だけ
人間の体毛は、全部合わせると約500万本もあると言われているのですが、肌の表面に見えているものはこのうちの3分の1ほど。それ以外の残り3分の2は、皮膚の中で生えかけているか、休止期に入っているかになります。
そのため、毛周期の中でも成長期のものは一度の施術でほぼ毛根細胞にダメージを与える事に成功するのですが、休止期に入っている物や退行期にあるものは、レーザーやフラッシュの弱い光に反応する事ができず、毛根を破壊するほどのダメージまでは与えられないのです。
つまり、1度脱毛する光を当てて施術した後で、しばらく時期をずらし、次に成長期を迎えた毛根細胞にアプローチするというイメージで、何度もサロンに通って処理しなければなりません。
この様に1度の施術では、完全に脱毛する所まではたどりつけないのです。
脱毛サロンで採用されているのは光脱毛
脱毛サロンとクリニックで使われている光の違い
脱毛サロンやクリニックでは、先ほど説明したのと同じロジック(メラニン色素の黒い部分に反応させて毛根を破壊する)で光を使用します。
ただし、クリニックと脱毛サロンでは、その光の強さが違うのです。
クリニックは医療の分野になりますので、サロンとは違って医師免許を持つものだけが扱う事のできる強い出力を持つ光を使います。脱毛の世界で「レーザー」と言われるのはこの強い光の事を主に指しています。
一方、脱毛サロンに医師はいませんので、レーザーを扱うことはできませんので、それよりは弱い光を使います。光脱毛もしくは、フラッシュ脱毛とも言われています。
弱い光である分、扱いに関して医師免許がなくても安全に使えるという側面はありますが、一度の照射で毛根にダメージを与えられる数はレーザーには及びません。だからこそ何度も通う必要がああります。
また、「永久脱毛できるかどうか?」という点については、クリニックで行われるレーザー脱毛では可能だとされていますが、サロンで行われる光脱毛はその効果は認められていません。これは、光脱毛の出力の弱さのためです。
しかし、サロンで施術した後は、ほとんど自己処理が必要なくなり、薄くなって自然に抜け落ちてからは、産毛のような短い細い毛が生えているけれど気になるほどではない状態になることはできます。
ただし、妊娠などでホルモンバランスが代わると、また毛が生えてくるケースもあります。
さらに最近分かった事実によると、ニードル脱毛以外の脱毛方法は、ゆっくりと毛根が再生することもあることが分かっています。
・脱毛するともう毛は生えてこない?再生することもあるって知ってた!?
そこで、再生の仕組みにかかわっているバルジ領域にダメージを与える最新脱毛法も出てきました。
とは言え、多くの口コミでは脱毛完了してから産毛程度で気にならなくなり自己処理が必要ない程度を保っている人も多いです。思ったような脱毛効果が得られなかったと言う人もいますので、個人差がありますが、そうした人でもサロンやクリニックを変えたら脱毛できたという人もいますので、脱毛を施術した時の光のタイプとの相性もあるようです。
ちなみに、医療脱毛の場合は医師が行いますが、保険が適用するかどうかをこちらの記事で紹介しています。⇒『脱毛に保険証は必要?医療脱毛は保険適用?』
脱毛サロンで使われる美容に良い光とは?
光脱毛で使われるライトはメラニンにダメージを与えるため、シミの元にもアプローチする事になります。そして肌のハリに不可欠なコラーゲンを活性化させる働きもあるのです。結果としてニキビやシワなどの肌の悩みにも同時に改善できる可能性が高く、サロンの多くがこうした効果の期待できる光を使ったマシンを活用しています。
・シミ・そばかすがあると顔脱毛できない?濃くなるって聞いたけど
脱毛サロンでは色んなライトや方法で施術する
現在、サロンなどで主に使われている方法には、IPL脱毛、SSC脱毛、SHR脱毛、ハイパースキン脱毛があります。一番最初が光がもっとも強く、その分レーザーほどではありませんが痛みがやや強いと言われています。最後に行くにつれ光も弱くなり、その分痛みも減ります。
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アプローチする毛周期もそれぞれ異なっていて、SHR方式はすべての周期に有効で、IPL方式とSSC方式は成長期に、ハイパースキンは休止期に有効とされています。
SHR方式はすべての周期に有効なので、その他の脱毛方式が通常2~3ヶ月施術期間を開けるところ、その間隔を縮めて、早めに脱毛を完了させる事も可能になるのです。
高校生が利用するならクリニックとサロンどちらが良いか
痛みの点からも、価格の点でも高校生でも通いやすいのはサロンの方でしょう。
サロンが使っている機械の光脱毛は、痛みがまったくない、とまでは言えませんがほとんど感じないほど弱く、美肌効果もあるのです。
個人の普段の手入れなどによっても毛周期は若干変わってくるので、個々の毛周期に合わせて施術できるようにカウンセリングを行い、適切な施術時期を探りながら照射します。そのため通う回数はクリニックよりは多くなりがちですが、サロンで行う脱毛は、肌に安全でストレスが少なく、その上お財布にも優しい脱毛なのです。
同時に保湿ジェルやクリームを塗ってくれる所もありますので、光自体にも美肌効果がありますが、その後のケアもしっかりしていて肌質を整えてくれるサロンを選べば、ますます美しい肌を手に入れる事ができますね。
脱毛のメリットデメリットについても確認しておくといいですよ。⇒『脱毛するとどうなる?脱毛後のメリットデメリットを考える』
全身脱毛に関する基礎情報はこちらからも確認してみて!⇒ 脱毛の基礎知識